2015年10月

2015年10月03日

2015年夏アニメ 感想


今期のアニメもだいたい終了しましたので、
全話視聴した作品について、感想を書いておこうと思います。

タイトルの左のマークは個人的な評価です。

◎すごく良かった
◯良かった
▲普通
△いまいち
×ダメ



◎のんのんびより りぴーと
田舎を舞台にした日常癒し系アニメ、その2期が本作ですが
文句なしですね。
1期と比べると時系列が読み取りづらくなっているせいで四季の移ろいを味わう楽しさが
少し薄れているぐらいで、それ以外は登場人物同士のかけあいの楽しさをはじめ、
さりげない優しさから伝わってくる、大人たちの深みのある人間性、
背景美術と音楽の質の高さ、そして間の取り方の絶妙さが演出する空気感の心地よさなど、
作品の長所が存分に出ていて、1期より進化していた部分も多かったです。
癒されたり感動したり、笑ったりしているうちに1話1話は退屈を感じることなく終わり、
あとに心地よさが残ります。
タイトル通りのんびりした雰囲気が素晴らしく、不快な気持ちになることはまったくありませんでしたし、
浸るように楽しめますね。
これは名作です。



◎城下町のダンデライオン
九人きょうだいの中から次期国王を選挙で決める、
きょうだいは全員超能力を持っている、
そんな設定ながら舞台は普通の日本にしか見えない、
と、色々と設定がフリーダムな作品でしたが、本質的には明るいホームコメディであり、
きょうだいそれぞれの内面を掘り下げて魅力を引き出して見せつつ、精神的な成長を描いた作品でした。
主人公は茜なんだろうけど実質的には群像劇に近い内容。

全編通して、とても楽しく見ることができるアニメでした。
それというのもキャラクターの描き方がすごく良いのです。
みんな過去のわだかまりや抱えている葛藤を乗り越えながら、
選挙、そして国王になるということに対して真剣に向き合うことになるのですが、
その姿からは精神的な成長を感じることができるので、見ていてとても気持ちがいいです。
一番下の二人を除いては、ちょうど子供から大人に変わろうとしている年代のキャラばかりであるだけに
そのあたりをテーマとして捉えると、深いメッセージ性の込められた作品と見ることもできます。

九人もいるのに全員しっかりと魅力が引き出され、誰一人として印象の薄いキャラがおらず
十二話まで見ていくうちに、全員に深く感情移入することができていました。
キャラの魅力を引き出しながら面白いコメディや心暖まるシーンなどを描いてくれているので、
それも当然ですね。
ストーリー的にも十二話で綺麗にまとまっており、構成は完璧と言っていいでしょう。
コメディ色の強い作品ではありますが、要所でのシリアスなシーンではしっかり暖かい感動を与えてくれますし
それがストーリー全体を引き締めている感じがします。
不満点は、最終話で主人公である茜の演説を聞きたかったなーというぐらいですね。
よくできた作品にはよくあることなのですが、終わってしまうことが寂しいと感じました。
作画も最後まで良かったですし、とても満足しました。

なにげに、二期への色気を見せたりせずに非常に綺麗にまとめているのもポイント高いです。



◯がっこうぐらし!
日常モノに見せかけてゾンビもののサバイバルアニメであった本作。
1話が出落ちに近い内容だったので、その後失速しないかと心配でしたが、
まあ最後までまずまず面白さを保ったまま終わったんじゃないでしょうか。

終盤は地下施設の存在が明らかになるなど、ゲームの終盤みたいなドキドキする展開がありましたし
誰か死ぬかもしれないという雰囲気が常に保たれており、最後まで緊張感があったと思います。
極限状態の中でも明るく日常を送ろうとする女の子たちの姿は結構可愛かった。

ただ、あんまし日常部分の出来がよくないです。
そういうパートは、第一話が特に顕著ですが、セリフ回しに工夫がないのか
キャラの魅力が出てないし退屈な会話や展開が続くばかりで面白くない。
そのあたりが最大の欠点でした。

でもまあ学校という舞台に主題を置いて卒業まで描き切ったところは、よくまとめたなと思いますし
後味は悪くなかったです。
ただ、二期に含みを持たせた終わり方にするのはどうなのか……最後のシーンはいらなかった気がします。
あれで二期が実現しなかったら完全に蛇足シーンなんですが。



◯WORKING!!!
WORKING第三期。原作が完結しているだけに、このアニメ版も最後まで行くのかと思いきや
中途半端なところで終わってしまいました。なんか10月に特番で終わらせるみたいですね。

ファミレスを舞台にしたお仕事アニメも、三期ともなると人間関係も進展してきて
キャラ同士がカップルになったりして、見ててこっ恥ずかしいですね。
告白シーンとか普通にあるし。
主人公の宗太とまひるの二人だけでなく、サブカップルである佐藤と八千代のほうも見応えがあります。
ただ、二期まででキャラの掘り下げがだいたい済んでしまっており、
あとは関係の進展とか人間関係の変化、それに相変わらずのかけあいの楽しさなどを楽しむ感じの内容に
なっており、新鮮さはあまりないですね。安定して楽しめるとも言えるけど。
物語が明らかに終わりに近づいているのが感じられるので寂しさもありました。
ともあれ、あとは完結編に期待ですね。



◯わかば*ガール
『きんいろモザイク』と原作者を同じくするショートアニメ、
ということでノリもきんモザとかなり似ていますね。
箱入りで育てられた様子のお嬢様が、普通の女子高生に憧れているというのが肝でしたが
そのお嬢様のズレた行動や言動がギャグになり、友人たちがツッコむという流れが
まあ安定して面白かったですね。
メインキャラ四人ともそれなりにキャラが立ってて可愛かったですし、
ショートアニメであることがややもったいないなと思いました。
とはいえ、安心して見られる内容である反面、際立ったものがあるわけでもないので
30分だとダレるかもしれませんけどね。
ともあれ、肩の力を抜いて見ることのできる、楽しい作品でした。



◯聖闘士星矢 黄金魂-soul of gold-
春開始の作品でしたが、2週間に一度の配信だったので最近終わりました。
聖闘士星矢の派生作品といいますが、アイオリアをはじめ黄金聖闘士が一堂に会して
アスガルドで邪神相手に大暴れする内容でしたが、
なかなか聖闘士星矢らしさがあって、懐かしい気分になることができました。
さすがにベテラン声優ばかりで、ちょっと声が苦しそうな方もいましたが……

デスマスクやアフロディーテのような本編でいいところのなかったキャラについて、
好感の持てる一面や面白い設定などを盛り込んで活躍させてくれており、
アルデバランなんかもですが、冷遇されてた星座のキャラのカッコイイ姿を見たいのであれば
本作はかなりオススメです。
アフロディーテ超カッコイイですぞ!
何を隠そう自分は魚座ですので、本編の十二宮編放映時はそれはもうガッカリしたものですが
二十数年ごしに報われた気分になりましたw

あとはヒロインも可愛いですし、エインヘリアルという北欧神話の伝説を
黄金聖闘士たちの復活に絡めて話を展開させているあたり、かなり凝っていて面白かったです。
他にも北欧神話要素かなり出てくるし、本編のアスガルド編の流れもしっかり受け継いでいるので
アスガルド編好きだった人にもオススメ。
ただまあ、時系列的に、星矢たちが冥界で激闘を繰り広げていてアテナも死にそうってときに
アイオリアたちがアスガルドで命をかけて闘っているということに違和感は覚えましたが、
このへんは仕方ないとはいえ、最後までちょっと無理があるような気がしましたねぇ……
まあ、面白かったから別にいいかな!



▲それが声優!
駆け出し声優として頑張る三人のヒロインの成長を描いた、業界ものの作品でした。
業界人が原作をやっているだけあって生々しさがあり、業界の雰囲気を垣間見れるのが良いですね。
主人公たち三人はみんなタイプが違っていて、スタンダード、アイドル志向、子役出身、
と、色々な声優のあり方を見せようとしているのはすごく伝わってきましたし、
ユニットとしての活動を通じて三人が互いに影響を与え合いながら成長していったり
仲を深めていく様を見ていくのは楽しかったです。
仲のいい同士であっても、仕事を通じてシビアな関係になることもあったりするなど、
生々しいシーンがあったのも業界ものらしくて面白かったですね。
この業界で頑張ることの大変さと、報われたときのカタルシスがしっかり表現されており、
見応えのある作品でした。

しかし業界モノとして見た場合、ちょっと自分には鼻につく部分も多かったです。
あんまり他作品と比較して論評するの好きじゃないんですが、あえて例として挙げると
同じ業界モノでも、SHIROBAKOは業界の厳しさを綺麗な形で見せていた感じがしますが、
本作の場合、厳しさを嫌な形で見せてくるんですね。
とにかく悪習としか思えない決まり事が作中にどんどん出てくるし、最終話の査定という名の圧迫面接もどきは極めつけでした。
声優という職業自体に対しては、みんな頑張ってるんだなーと思いましたが、
業界や声優事務所に対するイメージはかなり悪くなりました。
「うわぁ……声優とか絶対やりたくねぇ」としか思えなかったです。
あるいは原作者の方はそういうイメージを視聴者に植え付けたかったのかなw
この作品見てると声優業界って意味の分からん悪習ばっかに見えて、すごい息苦しそうだし。

冗談はさておき、生々しさを表現するにもさじ加減は大事だなということを本作を見て学びました。
まあでも、これから声優になる人たちに業界の現実を知っておいて欲しいっていう意図がありそうだし
このアニメはこれで良いのかな。
主人公たちのキャラがよかったので全体的には面白かったと思います。
2期のありそうな終わり方になっていましたが、もしやるなら楽しみです。



△アルスラーン戦記
……まあ、序盤は面白かったですね。ハイ。
原作は昔読んで第一部まではたいへん面白かった覚えがあるので、
このアニメ化にはたいへん期待しておりまして、
実際に見てみると序盤は原作のいいところを丁寧に映像化していて好印象でしたし、
その後も毎週楽しみに見ておりました。

でも、だんだんと重要なセリフのカットだとか展開の改変などが目立ち始め、
おや? と感じてきたのですが、2クール目に入ったあとはもう、
アルスラーン戦記ってこんなもんだったっけ? とか思うようになりました。
なんか演出に不自然な部分も多いし、正直言って出来はよくなかったです。

終盤は尺がキツかったのかオリジナル展開多めになってました。
いや別に面白ければオリジナル展開もいいんですけどね、
アルスラーン戦記は構成も台詞もテーマもすごく練られていて奥深い面白さがあるので、
オリジナル展開が入ると、原作に忠実な部分との差が如実に出るというか、そんな感じでした。

作るのが大変であろう戦記物に挑戦してくれたのは嬉しいことですが、
終盤は凡庸なレベルの面白さしかなく、残念な気持ちになってしまいました。
すごくつまらないってわけでもないんですけどね。
銀河英雄伝説のOVAのように微に入り細に入り原作通りに作ってくれとまでは言いませんし、
テレビアニメの尺でそんな作り方は不可能なのは分かります。
が、もう少しなんとかならなかったのかなあ……と思います。
中途半端なところで終わってるけど、2期やるのかなあ。やるとしても見るか迷うことになりそう。




とりあえず以上です。
今期はのんのんびよりとダンデライオンが非常に出来が良く、たいへん満足できました。
反面、序盤だけ見ただけですぐ見なくなってしまった作品も多かったですが……
根気がなくなってきているのかな。
まあ、根気がなければ見続けられないような作品を無理に見ることもないかな。
ともあれ、個人的にはけっこう満足できたクールでした。

秋はゆるゆり3期、ご注文はうさぎですか??、小森さんは断れない!
といった日常モノの良質な作品が揃っているので期待しています。
小森さんは原作はとても面白いので、丁寧にアニメ化してくれることを祈りたいです。
他には物語シリーズの新作もあるようですし、すべてがFになる なんかも興味深い。
さらにはガンダムもあるようで、わりと豪華なことになりそうですね。
充実したクールになるよう願いたいところです。


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