2013年10月19日

普段イマイチなライターがたまに出すヒット作品

まずはじめに、17日にWeb拍手コメントをくださった方、ありがとうございました。
三極姫3の攻略は、書いている時は楽しかったんですが、
これ人が読んで役に立つのかなー、っていう不安はあったので、
参考になったと言ってもらえるのはホッとします。お役に立ったなら何よりです。




さて、今日はアニメとか見ててふと思ったことでも書きます。

今期のアニメの中で、ストライク・ザ・ブラッドという作品がありますが、
これ結構面白いですね。
原作は人気ライトノベルのようですから元々ポテンシャルは高かったのでしょうが、
有名原作でも結構グダグダな出来になってしまっているのを見ることもありますから、
このアニメはいい仕事をされているんじゃないでしょうか。
作画はもちろん、演出も脚本も結構しっかりしていて飽きずに見られるテンポのアニメに
仕上がっているなと思います。まあまだ2話までしか見てないんですけどね。

このアニメのシリーズ構成・脚本は吉野弘幸氏。
この方が参加された作品は、セリフ回しとか展開がイマイチだなあと思えた作品が結構多かったので、
あまり良い印象がなかったんですが、蓋を開けてみたら今のところいい感じ。
よく考えてみると、この方は過去にはコードギアスとかマクロスFとかに参加されている。
コードギアスは自分は見ていないので分かりませんが、マクロスFは結構面白かったと思います。
アニメがダメになる時って、もちろん脚本家の責任もあるのだと思いますが、
それ以外の要因も当然大きいでしょうね。
監督などの環境や原作の良し悪し、向き不向きなど、
いろんな要素が重なって出来不出来にブレが出るのかな。
特にアニメの場合は監督の力量は大きく影響するでしょうし。

他にも評判の悪い白根秀樹、赤尾でこ、といった脚本家も、ごくまれに当たりアニメを出しますし、
(でも夢喰いメリーの駄アニメ化のことはずっと忘れないけどね!)
いい印象のない人だからといって、いつもダメなわけじゃないし、
最初から期待できないと決めつけるのはよくないなあと思ったのでした。




で、ここから本題なんですが、アニメの脚本についてそんなことを思ったのをきっかけに、
エロゲーだとシナリオライターについても似たようなことが言えるかもしれないなー、
と少々考えてみたわけです。

でも不思議とエロゲライターの場合は、そんなには期待値を良くも悪くも裏切ることがないんですよね。
すごい人は基本的にいつもすごいし、微妙な人はいつまでたっても微妙なことが多いと思う。
玉……いや具体的な名前を出すのはやめておきますが、とにかく、
微妙な人がたまに大当たりを出す、ということもめったに見ないです。
エロゲライターの場合は、テキストがそのまま画面に出るというのも大きいでしょうし、
特に、会社に所属しているライターは制作体制も安定しているし、
いつも監督が同じなようなものだから、それで安定するのかも。
あとは企画原案とライターを兼ねている人が結構いたりしますが、そういう場合も安定しそうですね。

ただ、もちろん作品によってブレが大きいシナリオライターもいますね。
健速氏とか紺野アスタ氏とか日野亘氏とかは結構振り幅が大きい気がするけど、
もちろん本人の腕によるところも大きいのでしょうが、
こういう……要するにフリーの人は作品の制作体制が固定されないわけだから、
会社のクオリティに左右されてしまうところも大きいんじゃないですかね。
このへんはアニメの脚本のブレと似たものを感じる。

でも低く安定している人よりは、そういう最大値が高いけど安定しない人の方がいいな。
当たり前だけど。
まあ一番いいのは高く安定してる人ですけどね。


で、普段低調だけどたまに当たりを出す人って誰かいるかなーと思ったんですけど、
藤原休樹っていうライターさんはそれに該当するかもしれないです。
「あかときっ!」は劣等感をはじめとした葛藤を抱えた少女たちの成長物語として
まっとうに面白く仕上がっていました。雑さもあったけど。
ゲーム性や脱衣が評価された部分ももちろんあると思いますが、
プレイ時間の大半はADVパートである以上、シナリオもそれなりに評価されないと
批評空間中央値78、2chベストエロゲ10位台なんていう記録は出ないでしょうからね。
あれは、氏の作品の中では良い出来だったのは間違いないでしょう。

でもあれで、今後期待できるライターさんかもしれない! と期待していたら
その後に出た恋騎士がちょっと個人的に微妙だったので、ガッカリしたということもありました。
あかときが最大値だったのかなあ、と。
あれ以上に成長してくれることを期待していたので、以後の活動では残念な気持ちになりました。
今後挽回してくれればいいんですけどね。
あかときがあるから、自分はこのライターさんに期待することをやめられません。


他には、打越鋼太郎氏、柊☆たくみ氏、七烏未奏氏なども結構幅が大きい印象があります。
呉氏などは作風が変質したから質の高低の問題にはしづらいかな。
あと、もう故人ですけど菅野ひろゆき氏も振り幅は大きかったなあ……
特に晩年は色々と……

まあ、振り幅自体は大なり小なり誰にでもありますね。
こうして振り返ってみると、エロゲライターでも、
普段微妙だけど当たりを希に出す、というような人も皆無なわけではない様子。
しかし、やっぱり低めにクオリティが安定しがちなライターは多いんですよねぇ、
特に速筆系ライターの方々はそういうことが多い気がする。
たまにはユーザーを出来の面で驚かせるような佳作を出して名誉を挽回して見せて欲しいなあ、
と思う次第です。
そういう事例が見られれば、最初から期待できないと決め付けるのはよくないなあ、と思えるし。


13:01|この記事のURLコメント(0)トラックバック(0)エロゲ | アニメ このエントリーを含むはてなブックマーク  mixiチェック

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