2014年07月03日

2014年春アニメ 感想

春アニメもだいたい終了しましたので、
最後まで見たアニメについて感想を書いていこうと思います。
タイトルの左側のマークは自分なりの評価です。

◎=すごく面白かった
◯=面白かった
▲=それなりに面白かった
△=やや物足りなかった
×=つまらなかった



◯ご注文はうさぎですか?
絵柄の可愛い日常ものの萌えアニメ。
全編通して、なかなか丁寧にアニメ化されていたと思います。
内容は原作に忠実でしたが、随所で内容の再構成がされていて
うまくアニメに合わせた構成になっていました。

全体的な印象では、とにかくキャラの魅力とかけあいの面白さに
重点が置かれていたように思えました。その2点は本当に質が高かったです。
放映前は、この作品が成功するかどうかは心地いい雰囲気が出せるかどうかがカギだと
自分は思っていたんですが、どうもキャラクターの魅力をしっかり出せるかどうかのほうが
より重要だったみたいで、自分はちょっとずれていたような気がします。
可愛らしくて好感の持てる萌えキャラたちの穏やかな日常が楽しめる、佳作アニメですね。
もちろん空気感もなかなか良かったと思います、背景とか綺麗でしたしね。
キャラデザも原作の可愛らしさをうまく活かしつつ、アニメならではのデザインになってて◯。

原作ファンとしての視点で見ると、
細かな台詞の改変やカットのせいで展開に矛盾や説明不足が生じていたり、
原作の面白いネタをカットしたりもしているので、
ベストの出来ではないとも感じます。
80点レベルのアニメ化という感じですかね。
もっといい出来にできたのではないかと思うともったいない気持ちにもなりますが、
比較的良いアニメ化の部類に入るのは間違いないので、とりあえずは満足すべきなのかな。
ともあれ、売り上げも良好なようなので、2期の制作も期待できるかもしれない。
原作のストックが少ないはずなので、だいぶ先のことになるんでしょうけど。



◯彼女がフラグをおられたら
明るいノリのハーレムラブコメ物でありつつ、
序盤からちらちらとシリアスな展開の気配を垣間見せていた本作。
キャラがどんどん登場していって日常が描かれる中盤までのパートといい、
真相場面で受け手を驚かせて引き込んでくれる展開といい、
2000年代前半のエロゲみたいな構成の作品だなあと思いました。
実際原作者が元エロゲライターなので納得って感じ。
人が何らかのフラグをたてているのを可視化できるという主人公の能力が
ちゃんと世界観とつながりを持っていて、かなりうまい設定だと思いました。

ヒロインの数がやたらと多くて、それ自体はいいんですが、
11話という終盤になっても新キャラが出て、当然そのキャラは掘り下げが薄かったりして
不遇なキャラもいたのが残念ではあります。
終盤が少し駆け足にもなっていたので、正直もう2~3話ぐらい欲しかった気もする。
まあでも、日常シーンでのキャラ同士のやりとりは勢いがあって笑えますし、
変な口調をはじめとしたヒロインたちのあざとい個性を受け入れることができるなら、
楽しめるアニメだと思います。日常が面白いから中だるみが無かった。
思わせぶりにばらまかれていたシリアス展開の気配や伏線の数々も、
あとでしっかり活かされますし、ストーリーもかなり盛り上がって面白かったですね。
なかなか切ない話でもあるので、結構感動もできました。

作画はわりと安定していて最後まで可愛らしいキャラが動くのを楽しめましたし、
萌え+ストーリーアニメとして佳作だったと思います。



▲デート・ア・ライブⅡ
きょうぞうちゃんが可愛かった(小並感)。
いやホント、今回の狂三はカッコイイしエロいし最高すぎるでしょう
登場のタイミングとか暴れっぷりとか本当に惚れるわ。フェニックス一輝みたいだ。

作品自体は、相変わらず主人公が精霊をデレさせてハーレムに加えていく流れが描かれ、
バトルありお色気ありのシリアス系萌えアニメでした。
今回はシリアス度が高くて日常やコメディが少なめな印象だったかな。
1クールに満たない全10話で最終回を迎えて「劇場版に続く!」
という終わり方をしたこともあって、多少食い足りない感がありましたが、
話の筋自体はなかなか悪くなかったと思います。
精霊をデレさせる過程で精霊たちの魅力を引き出してくれるのがいいね。
双子は少し印象が薄かったけど、美九のエピソードは主人公が非常に格好良かったですし
戦闘も盛り上がったので、なかなか楽しめました。
やっぱりツン度の高いヒロインが落ちる瞬間っていうのは破壊力が大きいですね。
ただ1期に比べると全体的に作画が崩れがちになってしまったのが残念かな。
せっかくの可愛いキャラデザなんだから、1期の作画の質を保って欲しかった。

にしても、まだ黒幕っぽいキャラとの決着がついていないので続きが気になります。
劇場版で完結させるのかなあ、それとも劇場版の後に3期をやるのか。
なんにしても続きが楽しみです。



▲健全ロボ ダイミダラー
出落ちアニメのようでもありましたが、全体的に気合の入った出来のロボットアニメだったと思います。
パイロットのエロい気分が盛り上がるほど強くなる巨大ロボットという設定のせいもあって
コクピットで女の子のおっぱいをもんだりいちゃついたり、色々とエロ描写満載だったわけですが、
あまりにそういう描写を繰り返すので、わりとすぐエロには飽きてしまうのが難ですね。
ただ、敵役であるはずのペンギン帝国側が魅力的に描かれていたことや、
同じ作者の別作品『火星ロボ大決戦』のキャラクターが登場したりとファンサービスも多く、
エロに飽きてもかけあいの面白さで楽しませてくれました。
基本的にギャグアニメでしたが、なにげに戦闘シーンのロボの動きなどは迫力があって見応えがあります。
本気で悪ふざけをしたアニメ、という印象の作品でした。



▲悪魔のリドル
暗殺者+百合、という題材でしたが、思っていたよりは百合度は高くなかったです。
微百合って感じ。
暗殺者のクラスメイト達から、ターゲットである晴を主人公である兎角が守っていく
わけですが、兎角が戦闘のプロであるわりに少々うかつなシーンが目立っていたため、
シリアスギャグみたいになってしまっていた回が多かったですね。それはそれで面白かったけど。
でも最後はちょっとご都合主義的ながらスッキリまとまっていましたし、
全編通して兎角と晴の二人はほほえましかったので、なかなか楽しく見れました。
クラスメイト達もなかなか個性的で可愛かったですしね。
戦闘シーンも結構動いていたし、悪くないアニメだったんじゃないでしょうか。
欲を言えば、もう少し終盤の兎角の葛藤をじっくり描いて欲しかったとは思いますが。



△ラブライブ!2期
BDの売り上げが話題になったスクールアイドルアニメ第二期。
なんでも1巻が初動で8万本以上売れたらしいですね。
熱いファンがたくさんついているようで、勢いを感じるなあ。

作品自体は、面白さで言えば1期よりも落ちていた印象があります。
1期はグループの結成と、いざこざを経てメンバー同士の関係が深まっていく姿を描いていて
非常に感情移入しやすい流れだったし、キャラクターの魅力もよく出ていたわけですが、
2期はいまひとつ内容が薄く感じてしまって、なんだか中だるみしてしまった印象。
特に9話はもうちょっとなんとかならなかったのかってぐらい話の内容が薄くて
視聴を継続するかどうか迷ったレベルでした。
ようやくラブライブに出場する話になったというのに、
肝心のラブライブ自体の描写が省略気味で薄くて盛り上がりも足りないし……
他のグループを画面上にたくさん登場させるのは作画が大変だからかな?
3年生メンバーの卒業の話に多くの尺が割かれていました。

とはいえ、相変わらず絵柄は可愛いしキャラクターも魅力がありますから、
キャラクターに深い思い入れがあれば一定の楽しみは得られる出来ではあるでしょう。
自分はどっちかというとスポ根ものに通じるようなストーリー展開が好みで見ていた面があるので
2期はそういう要素が薄めだったのが辛かったかなあ。
なんだかんだで最後まで見ましたけどね。




2クール以上の作品で視聴継続中の物
◎ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース



感想は以上になります。
『ノーゲーム・ノーライフ』『魔法科高校の劣等生』
『ブラック・ブレット』の3本は途中放棄してしまいました。
どれも最初は面白いと思って見ていたのですが、
ノーゲーム・ノーライフは作風が好みでなかったこと、
ブラック・ブレットは飽きがきてしまったことが原因です。
魔法科高校の劣等生は、アニメで見ると主人公サイドの思想ばかりが正義として押し通されるのが
鼻についてしまって、つらいものがあります……
もう少し敵側にも魅力があれば良かったんですが。
小説で読んでいる分には素直に楽しめていたんですけど、
アニメだと地の文が無いから、表面のとげとげしさが強く伝わってきてしまうのかもしれないなあ。

まあしかし、最後まで見た作品に関してはそれなりに楽しめました。
ごちうさがなかなかいい出来だったのが嬉しかったなあ、
原作がかなり好きなだけに。
全体的に、笑えるアニメが多めだった印象があります。
総合的にはまずまずの期だったという感想になるかな。


15:54|この記事のURLコメント(0)トラックバック(0)アニメ  このエントリーを含むはてなブックマーク  mixiチェック

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