2013年04月10日

好きな時代小説について

自分はエロゲーやアニメ以外の趣味としては、時代小説を読むことに 割く時間がかなり多いのですが、今日はそれについて色々語ってみようと思います。 時代小説というと堅苦しい感じもしますが、実際はエンターテイメント性の 高いものが多いですし、自分が何よりもいいと思うのは、 時代小説はバッドエンドな作品も普通にあるっていうことですね。 実在の人物の人生を描いているわけですから、そういう展開のものもあるのは当然なわけで。 だから色々な読み味のものが楽しめるのがいいですねー それに人生だから味わい深さもありますし。 まあそのへんは作者の力にもよるんですけども。 いろんな人物の話が楽しめるのもありますが、 同じ人物、たとえば信長や家康の話であっても、作者によって人物の解釈が違うので いくつ読んでも飽きないのもいいです。 そんなわけなので、自分は架空の人物しか出てこない時代小説は敬遠する傾向にあり、 あくまで実在の人物を扱ったものを好んで読んでます。 今日は特に好きな作品をいくつか挙げてみたいなーと思います。 すべて戦国時代を舞台にした作品になります。 まず初めて没頭して読んだ時代小説がこれ
夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎
文藝春秋
2005-09-02



 四国の雄である長宗我部元親を主人公にした作品です。 実際読むと奥さんの視点が多いですが。 元親が苦労を重ねて土佐、そして四国を統一していく過程がじっくり描かれ、 後半になると秀吉の力の前に忍従することになるのですが、 元親が傑物であることが描かれると同時に、 とにかくやるせなさが伝わってくるストーリーになってます。 後半になればなるほど、なんとも言えない虚しさに胸を打たれる。 慎重に慎重を重ねて策謀を練り領土を広げていく元親の武将としての活躍など 見どころは多いですし、その人生がじっくり描かれているわりに文庫本2冊という 読みやすいボリュームにまとめられていて、手も出しやすいです。 時代小説を読んだことがない人にオススメするなら、この作品が個人的に一番オススメですね。 それにしても司馬遼太郎という作家は膨大な数の作品を書かれていますが、 とにかく濃密で読み応えのある作品ばかりなので、この作家だけ読み漁るだけでも 時代小説の楽しさは充分に味わえるくらいです。すごい人ですね。 次にこれ。
一夢庵風流記 (集英社文庫)
隆 慶一郎
集英社
1992-12-15




「花の慶次」というタイトルの漫画版のほうが有名でしょうね。 この作品、原作である小説が自分はそれはもう好きで、 文庫版をボロボロになるくらい読んでます。何度読んだか分からない。 これをカバンの中に入れておけば、暇な待ち時間とかはいくらでも潰せる!  漫画と同様に、この作品はとにかく慶次郎の快男児ぶりがいいですね。 自由で粋で、何ものにも縛られずに生きたいように生きるという姿には憧れるばかり。 読んでいて気持ちのいい作品でした。 そして隆慶一郎という作家は、とにかく文章が読みやすくてエンターテイメント性が高いので 時代小説にありがちな硬さがまったく無くて、感情移入しやすいのがいいと思います。 表現力も素晴らしく、登場人物の人間的魅力、物語の面白さを素直に楽しんでいけます。  漫画版では描かれていない細かな部分もあり、展開が違う部分もありますし、 読み比べてみるのも面白いと思います。漫画版ともども全力でオススメの1作ですね。 最後にこれを。




 戦国武将というのは当然ながら陸に生きていた人ばかりでなく、 水軍を率いていた武将も大勢いますが、この作品は その中でもトップクラスの知名度を誇る、九鬼嘉隆を主人公にした小説です。 志摩統一の苦労や九鬼家の家督など、血なまぐさく壮絶な生き様が描かれていて 飽きずに読み続けさせてくれる面白い作品。 帯に書いてある通りに織田信長との出会いを転機にして、 志摩の一海賊だった嘉隆が覇者の水軍として活躍していく過程を楽しんでいけますが、 苦労、挫折、達成感などがバランスよく盛り込まれていて完成度の高い小説ですね。 文庫本一冊でまとまっていますが中身が濃いので満足度が高かったです。  白石一郎という作家は海に生きた男たちを描かせたら一級品でして、 ほかにも小西行長を主人公とした『海将』なども面白いです。 海戦シーンをはじめとした海上での描写のリアリティは見事なもので、 作者のこだわりと知識量を感じさせてくれます。 陸の上で駆けた武将たちとはまた違った、海の男たちの生き様を楽しませてくれますね。 特に好きな作家の一人です。  

そんな感じで、好きな作家からそれぞれ1作品ずつ挙げてみました。 なんか読みやすくまとまった作品ばかりになってしまった気がするけどまあいいか。 ちなみに山岡荘八や吉川英治みたいな長大な作品を書く作家も好きですよ。 自分は病院にいく機会が多いので、時代小説はその時間に読むことが多いんですが 時代小説のおかげで暇を感じることがなくていつもありがたいです。 今後もいろいろな作品を読んでいきたいなと思います。 あとは隆慶一郎への思い入れについて長々と書いておきたいなあ。次はそうしよう。  余談ですが、Amazonアソシエイトって画像を貼るのに便利ですね、 こういう小説について感想を書く時なんかには特に重宝するなあ……

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