2013年07月06日

2013年春アニメ 感想

春のアニメは、最終話まで見ることができたのは7本ありました。
他に、視聴継続中の2クールが2本。
とりあえず、終わった7本について、 ひとつずつ軽く感想を書いていこうと思います。
タイトルの左側のマークは個人的な評価です。

◎ゆゆ式
原作を読んでいる身としては、このアニメは考えうる範囲で最高に近い出来でした。
単なる日常モノに見えて、空気感と間に重きを置いた独特な雰囲気を持つ ゆゆ式という漫画を、
果たしてアニメで上手く再現できるのか、 放送前は懐疑的だったのですが、
蓋を開けてみると見事に再現したばかりか、 それ以上の出来栄えで、
原作の良さを深く引き出しており、素晴らしいアニメ化でした。
なにしろ自分はアニメを見たことで原作の魅力を再確認させられ、さらに好きになりましたから。
原作ファンにこんな感じ方をさせるなんて、 製作者が原作の良さを深く理解していないとできないことです。
作画も綺麗だし、音楽をはじめ演出も穏やかで楽しい空気を作ってくれていましたし、
すべての要素が高品質で言うことなしです。
声優さんの演技も非常に良かったし、お母さん先生の尻もエロかったし。
何も特別なことが起こらない、楽しい日常アニメ。
特別なことが起こったらそれはもう、ゆゆ式じゃないですからね。
見ていて泣けるぐらい穏やかな気分、というものを初めて味わいました。
普通の日常系アニメと比べると非常に独特の作風なので合う合わないが大きいと思いますが、
癒しアニメとしては名作だと思います。
欠点を挙げるなら、原作からカットされていた台詞等が一部あったぐらいかな。
このアニメのスタッフの名前は覚えておかねばならない。
ちなみに自分はこの作品のキャラだとふみが一番好きです。

◯デート・ア・ライブ
自分は原作のライトノベルの挿絵を描いているつなこ氏のファンなので、
おもにキャラ目当てで1話から楽しみにしていました。 ただし原作のライトノベルは読んでません。
最後まで見てみた感想としては、まあまあ面白かったかな、という感じ。
危険な存在である精霊を、デートでデレさせることで大人しくさせていく、 という設定のため、
どうしても主人公がいろんな精霊の女の子を口説かねばならず、
何股もかける様子を見るのは少々心苦しかったかな。
特に、最初に口説いたメインヒロインの十香が一途でいい子なだけに、見ていてもどかしかった。
まあ、設定上ハーレムにならざるをえないから仕方がないですけど。
とはいえ、基本的にシリアス度合いの高い空気ながら、適度にギャグ要素もちりばめられてて
雰囲気が深刻になりすぎずに済んでいて見やすかったし、
何より、女の子たちはみんな可愛い性格していたから萌えるには充分でした。
最初は可愛げのなかった妹も最後のほうでは質の高いツンデレ妹ぶりを披露してくれましたし。
ストーリー的には世界観が全然明かされていないし、
話的にも何も終わってなくて 消化不良だなと思いましたが、すでに2期が決まっているようなので、
まあ続きに期待かな。 今後もこの作品はわりと楽しみです。

◯波打際のむろみさん
ハイテンション海洋ギャグアニメって感じ。最後まで頭を空っぽにして楽しく見れました。
人魚、河童、イエティなど、色んな空想上の生き物が出てきます。
むろみさんを始め人魚たちが何万才なのかと突っ込みたくなるぐらい昔から生きてる設定なのは、
ぶっとんでるなあ、と思いましたが……
むろみさんが主人公の少年に一途だけど、少年はいつも結構冷淡にあしらっているっていう
その関係性が見てて好きだったかな。 あれで少年もただ冷たいわけじゃなく人情はあったし。
ただむろみさんに対しては脈が無いだけでw
むろみさんが傍若無人っぽく見えて実は結構いじめられ体質なところとか、
キャラの性格付けにバランスの良さがあって、不快さがなく楽しく萌えられました。
ちなみに、OPのアニメーションに限れば今期で一番好きかも。最初の手話っぽい演出がいい。

◯這いよれ!ニャル子さんW

相変わらずアニメやゲーム等のパロネタの嵐で、ノリも作画も1期と特に変わらず、
安定した面白さって感じでした。
最終話は声優ネタ、特にシロッコのパロディが多くて、Ζガンダム好きとしては結構笑えましたw
まあ、ニャル子さんは可愛いし、クー子は1期とくらべて主人公へのデレが強くなって萌え度が増したし、
良かったんじゃないでしょうか。
このアニメはパロディのためとはいえ、なにげにベテラン声優の声が聴けるので嬉しいですね。

△はたらく魔王さま!
異世界の魔王が現代日本にやってきて、バイトをして貧乏暮らしをする……
といった感じの導入部では、とてもワクワクさせられました。
女勇者(日笠ボイス)もやってきて、人間関係が確立されてからは キャラ同士のかけあいが面白くて、
どんなドタバタな日常が展開されるのか 毎週楽しみでした。
ただ、ストーリーの進行は基本的に新キャラを投入して新しいいざこざを起こしていく というだけで、
とても一本調子なやり方でして、 キャラクターをあまり深く掘り下げていかない方向性だったのが残念。
中盤からは、さほどこのアニメは情熱を持って見ることができませんでした。
ハッキリ言えばちょっと中だるみがして退屈だったかな……
でもまあ、キャラは魅力的だし、絵も綺麗でしたし、全体的にはまあまあのアニメでした。

△翠星のガルガンティア
このアニメは、第一話の時点では、とてもワクワクしたものです。
高度な科学文明を持つ人類銀河同盟から、事故のようなワープによって
文明の衰退した地球に異邦人としてやってきた主人公レド。
異文化交流SFとして、最高に近いツカミだったと思います。
キャラデザも良く、美術的にもガルガンティア船団の雑然とした日常風景は美麗に描かれていて
名作の予感しかしなかったんですが、 しかしながら、
レドと地球人たちとの常識の違いからトラブルが起こっていた序盤はともかく、
中盤でレドが馴染んでからの日常風景がどうにも退屈。
ここでガルガンティア側の人間、特に重要キャラであるヒロインのエイミーや
船団の重要人物になるリジッドあたりの魅力を掘り下げられていなかったのが致命的でした。
異なる価値観のぶつかりあいを描くなら、両方に感情移入できるようにしてくれないと、楽しむのは難しいです。 日常展開で、もう少しレドの内面の変化や葛藤を描いて欲しかったし、
ガルガンティア側の人物たちや社会を印象的に見せて欲しかった。
そのへんが不出来だったから、後半が楽しめなくなった。
エイミーに影響されてレドの価値観に変化が起こったりした様子なのに、
肝心のエイミーのキャラが薄いからレドの心情の変化が唐突に感じられて感情移入しづらいし、
ラストでの急展開時にも気分が盛り上がらなかいし、という具合。
つくづく中盤の不出来が残念です。
最終的には凡庸なSFモノという感じに落ち着いてしまった。

△革命機ヴァルヴレイヴ(前期)

学生の集団が独立国を作って侵略者と戦っていくというロボットアニメですが、
なんというか、展開が凄かった。
学生らしい痛々しさを狙って描いているのだとすればたいしたものです。
主張が通らないからといって人前でいきなり服を脱ぎはじめるヒロイン、
死んだ仲間の追悼ページにお悔やみメッセージがたくさん届いているという痛いSNS描写、
独立を決めるときも選挙のときもノリだけでついていってしまうモブ生徒たち……
これはほんの一部で、ほぼ全話にわたってツッコミどころ満載のアニメですね。
しかしまあ、敵国ドルシアから裏切って仲間になったエルエルフというキャラは
見ていて面白いですし(彼は真面目な行動してるのにギャグに見えてしまうw)
ヴァルヴレイヴに乗った人物は不老不死になるという設定も素直に面白いですし、
展開自体は予想がつかなくてなかなか飽きさせません。
先が気になる要素はたくさんあるし、秋からやる後期も楽しみに見て行きたいですね。
ちなみにバカ売れしたOPテーマはもちろんですけど、中盤以降のEDテーマも名曲だったと思う。
欲を言えばもうちょっと人格入れ替わり要素をエロい方向に活かしてくれていれば、
自分は高く評価したんだけどなあ。


とりあえず、感想はこんなところです。
視聴継続中の2クールアニメは『進撃の巨人』と『とある科学の超電磁砲S』の2本。
これらは終わったら感想を書こうと思ってます。
どちらも問題もあるものの、今のところおおむね楽しめていますし、最後まで見るつもり。  
ともあれ、9本も見続けることができたわけで、春は豊作だったと思います。
特に、ゆゆ式があそこまで出来がいいとは思いませんでしたから、嬉しい驚きでした。
夏も楽しみなアニメはたくさんあるので、放送開始が楽しみです。

01:32|この記事のURLコメント(0)トラックバック(0)アニメ  このエントリーを含むはてなブックマーク  mixiチェック

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