2013年12月
2013年12月24日
まんがタイムきららMAX 2014年2月号感想
今月号は、『きんいろモザイク』と『ご注文はうさぎですか?』のコラボ表紙。
中身のカラーページでは、ごちうさアニメのキャスト情報が載ってます。
しかしMAXからのアニメ化も今後は活発になっていくんでしょうかね。
その割には、長く続いた中堅以下の連載が次々終わっていってますね。
今月は『スイーツどんぶり』『R18!』『ひろなex.』の3作が終了。
さらに来月では『▲コンプレックス』『おにさん、こちら』(これは打ち切りかな)
が終わり、他にも終了しそうな流れの作品がいくつかあります。
なんか人気が中堅以下に留まっている作品を一掃しようという意図があるのか、
と感じてしまう流れですね。
これで大丈夫なんだろうか、中堅が薄いと雑誌って読み応えが半減すると思いますが……
とはいえ、上位陣はさすがに安定して面白く、安心して読めるクオリティを保ってます。
『きんいろモザイク』なんかは、もう言うことなしですね、本当に安心感がある。
可愛さ重視で癒される漫画です。
『うにうにうにうに』は掲載位置が急上昇しましたが、やはりアンケ良いんでしょうかね。
ずっと安定して面白いからなあ、うには幼い言葉遣いや行動は可愛いし、
河内家の面々にからかわれて半泣きになる姿はよりいっそう可愛いw
今号ではうにの姉も出てきて、これもまた良いキャラしてましたし、
今後がどんどん楽しみになってきます。
この作品はもう早期打ち切りの心配はしなくてよさそう。
絵柄が地味目なこともあって、その危険も少しあると思ってたんですが、杞憂だったかな。
『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』は、新キャラはレズの女の子でしたw
彼氏が欲しいと常々言っている主人公の亜梨香と、噛み合わせが良さそうなキャラですね。
当然、亜梨香に言い寄ることになりそうですし、来月からは今までと違ったドタバタが楽しめそう。
やっとマンネリ打破が期待できそうです。
この作品はキャラは大好きなので、期待してるのです。面白くなっていくといいなあ。
今月載っている『愛しの花凛』はフォワードからのゲストのようです。
最近フォワードは読んでなかったので初読みでしたが、
まっとうな男女恋愛もののようで、普通におもしろいですね。
ヒロインが女の子らしくて可愛いし、ほどほどに少女漫画っぽさがあっていい。
あとは、他のゲスト漫画について、軽く感想を書いておこうと思います。
・ハラる 1話
『アキタランド・ゴシック』の器械氏の新作。
女の子にセクハラしまくる女の子を主役にした、普通の萌えギャグ四コマです。
やはり普通のものを描かせても、絵柄は可愛いしネタは面白いしで
一定以上の面白さは必ず出してきますね、この作者さんは。
個人的には、前回の『髪長の女』よりも好きですが、
今回のも連載向きかと言うと微妙な気がします。
・×××がうまく描けない!
漫画家デビューをした女の子が高校の漫研に入部する話。
絵柄がキャッチーで、ネタもまあまあ面白いですが、
先輩部員たちも全員プロ作家なので、
主人公がすでにデビュー済みの少女漫画家であるという設定が
特に活かされていない感じがしたのが惜しいかな。
・裏庭には…! 1話
きらら四コマには珍しく原作と作画が分かれているだけあって、
読み応えはなかなか良好でした。
一面に花の咲いた庭園のある学生寮に、ちょっと天然ボケの主人公が
入寮してくる話でしたが、ネタ自体には新鮮味は特にないものの
3人いるキャラがみんな個性的で面白かった。
今後に期待できそうな作品です。
・みことの一手! 3話
囲碁を題材にした、少し地味目の絵柄が特徴的な作品の3話目。
子供の集まるイベントで指導碁を打つ話でしたが、
毎回この作品は囲碁を打つ女の子の可愛さをそこそこ表現できている感じが
しますし、連載になってもうまくやっていけそうな作品だと感じます。
今回はこんなところですね。
それにしても、『ぶらまり』は連載が始まったばかりで早速2号休載するという
ことですが、有望な新連載なだけに少々残念だというのが本音です。
しかし大丈夫かなあこの雑誌w
最近いいゲスト多いので、その中からいい連載が育っていってくれればいいんですが。
中身のカラーページでは、ごちうさアニメのキャスト情報が載ってます。
しかしMAXからのアニメ化も今後は活発になっていくんでしょうかね。
その割には、長く続いた中堅以下の連載が次々終わっていってますね。
今月は『スイーツどんぶり』『R18!』『ひろなex.』の3作が終了。
さらに来月では『▲コンプレックス』『おにさん、こちら』(これは打ち切りかな)
が終わり、他にも終了しそうな流れの作品がいくつかあります。
なんか人気が中堅以下に留まっている作品を一掃しようという意図があるのか、
と感じてしまう流れですね。
これで大丈夫なんだろうか、中堅が薄いと雑誌って読み応えが半減すると思いますが……
とはいえ、上位陣はさすがに安定して面白く、安心して読めるクオリティを保ってます。
『きんいろモザイク』なんかは、もう言うことなしですね、本当に安心感がある。
可愛さ重視で癒される漫画です。
『うにうにうにうに』は掲載位置が急上昇しましたが、やはりアンケ良いんでしょうかね。
ずっと安定して面白いからなあ、うには幼い言葉遣いや行動は可愛いし、
河内家の面々にからかわれて半泣きになる姿はよりいっそう可愛いw
今号ではうにの姉も出てきて、これもまた良いキャラしてましたし、
今後がどんどん楽しみになってきます。
この作品はもう早期打ち切りの心配はしなくてよさそう。
絵柄が地味目なこともあって、その危険も少しあると思ってたんですが、杞憂だったかな。
『彼氏ってどこに行ったら買えますの!?』は、新キャラはレズの女の子でしたw
彼氏が欲しいと常々言っている主人公の亜梨香と、噛み合わせが良さそうなキャラですね。
当然、亜梨香に言い寄ることになりそうですし、来月からは今までと違ったドタバタが楽しめそう。
やっとマンネリ打破が期待できそうです。
この作品はキャラは大好きなので、期待してるのです。面白くなっていくといいなあ。
今月載っている『愛しの花凛』はフォワードからのゲストのようです。
最近フォワードは読んでなかったので初読みでしたが、
まっとうな男女恋愛もののようで、普通におもしろいですね。
ヒロインが女の子らしくて可愛いし、ほどほどに少女漫画っぽさがあっていい。
あとは、他のゲスト漫画について、軽く感想を書いておこうと思います。
・ハラる 1話
『アキタランド・ゴシック』の器械氏の新作。
女の子にセクハラしまくる女の子を主役にした、普通の萌えギャグ四コマです。
やはり普通のものを描かせても、絵柄は可愛いしネタは面白いしで
一定以上の面白さは必ず出してきますね、この作者さんは。
個人的には、前回の『髪長の女』よりも好きですが、
今回のも連載向きかと言うと微妙な気がします。
・×××がうまく描けない!
漫画家デビューをした女の子が高校の漫研に入部する話。
絵柄がキャッチーで、ネタもまあまあ面白いですが、
先輩部員たちも全員プロ作家なので、
主人公がすでにデビュー済みの少女漫画家であるという設定が
特に活かされていない感じがしたのが惜しいかな。
・裏庭には…! 1話
きらら四コマには珍しく原作と作画が分かれているだけあって、
読み応えはなかなか良好でした。
一面に花の咲いた庭園のある学生寮に、ちょっと天然ボケの主人公が
入寮してくる話でしたが、ネタ自体には新鮮味は特にないものの
3人いるキャラがみんな個性的で面白かった。
今後に期待できそうな作品です。
・みことの一手! 3話
囲碁を題材にした、少し地味目の絵柄が特徴的な作品の3話目。
子供の集まるイベントで指導碁を打つ話でしたが、
毎回この作品は囲碁を打つ女の子の可愛さをそこそこ表現できている感じが
しますし、連載になってもうまくやっていけそうな作品だと感じます。
今回はこんなところですね。
それにしても、『ぶらまり』は連載が始まったばかりで早速2号休載するという
ことですが、有望な新連載なだけに少々残念だというのが本音です。
しかし大丈夫かなあこの雑誌w
最近いいゲスト多いので、その中からいい連載が育っていってくれればいいんですが。
2013年12月23日
12月に買ったエロゲ&今年プレイしたエロゲーについて軽く総括
今月はこちらの2本を購入しました。
左:ラブレプリカ
右:戦極姫5
ラブレプリカは体験版をやってみたら設定が面白くて
先への興味を強く惹かれるシナリオでしたので、購入してみました。
ひたすら重苦しいシナリオなので気分は重くなりますが、
こういうのはちょっと久々だったので、いい感じに楽しめました。
最近萌えゲーを多めにプレイしていたこともあって、刺激を欲してたのかもしれない。
没頭してプレイした結果、もうクリアしてレビューも書きました。レビューはこちら。
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=16339&uid=houtengageki
リンク先は結構ネタバレあるのでご注意ください。ネタバレを避けるなら一番上の青文字のところだけ
読んでいただければ、その部分はネタバレなしの短文感想になっています。
戦極姫5は、このシリーズはいつも買っているので当然のごとく購入。
今回は、歴史を再現するのではなくIF展開を重視したシナリオとのことで、
新鮮な気分で楽しめるかもしれない、と期待しています。
まあ発売が5日だったので、すでに4ルートほどクリアしているんですが、なかなか楽しいです。
三極姫シリーズと違って難度が低いので、戦極姫は良くも悪くも気楽にプレイできますね。
これで今年の商業エロゲーの購入は最後になるわけですが、
今年は自分がプレイした範囲では、まあまあな年だったなと感じてます。
期待していたライターさんの作品がイマイチ振るわない内容だったことが多かったのが
残念ではありましたが、同人で傑作をいくつもプレイしたことや、
オーガストやニトロプラスのような有名メーカーも、しっかり楽しめる出来のものを出してくれたこと
などが良い印象として残っています。
エロ重視のものでは、『あいまいみすと』が良かったですね。
主人公の心理描写が非常に丁寧で、性転換モノの醍醐味に満ちていた作品でした。
自分は癒し系の萌えゲーが好きなんですが、そのジャンルに関しては今年は
いいものをあまり引けなかったのが残念です。
雰囲気のいい癒し系なら、今年はエロゲーよりアニメのほうがよほど充実してました。
最近多いイチャラブとエロ重視の明るい萌えゲーは癒し系とは別ですし(あれはあれでいいものですが)。
そんな中で、今年、癒し系で良作を挙げるなら、枕の『向日葵の教会と長い夏休み』が好印象でした。
父性を刺激してくれるシナリオで、とても暖かい気持ちで楽しめる作品でした。
ケロQ/枕はいつも好みのものを作ってくれるので、ブランド買いを今後も続けたいです。
簡単に振り返ってみましたが、今年もそれなりにエロゲを多くプレイしたなあ、と感じます。
ただ、ジャンルによっては食傷気味になってきたりしてるので、
今後は一風変わったタイプのエロゲを優先的にプレイしたいなと思ってます。
今月ラブレプリカを買ったのも、そういう意識の現れと言えなくもないですね。たぶん。
来年もいいエロゲライフを送りたいものです。
左:ラブレプリカ
右:戦極姫5
ラブレプリカは体験版をやってみたら設定が面白くて
先への興味を強く惹かれるシナリオでしたので、購入してみました。
ひたすら重苦しいシナリオなので気分は重くなりますが、
こういうのはちょっと久々だったので、いい感じに楽しめました。
最近萌えゲーを多めにプレイしていたこともあって、刺激を欲してたのかもしれない。
没頭してプレイした結果、もうクリアしてレビューも書きました。レビューはこちら。
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=16339&uid=houtengageki
リンク先は結構ネタバレあるのでご注意ください。ネタバレを避けるなら一番上の青文字のところだけ
読んでいただければ、その部分はネタバレなしの短文感想になっています。
戦極姫5は、このシリーズはいつも買っているので当然のごとく購入。
今回は、歴史を再現するのではなくIF展開を重視したシナリオとのことで、
新鮮な気分で楽しめるかもしれない、と期待しています。
まあ発売が5日だったので、すでに4ルートほどクリアしているんですが、なかなか楽しいです。
三極姫シリーズと違って難度が低いので、戦極姫は良くも悪くも気楽にプレイできますね。
これで今年の商業エロゲーの購入は最後になるわけですが、
今年は自分がプレイした範囲では、まあまあな年だったなと感じてます。
期待していたライターさんの作品がイマイチ振るわない内容だったことが多かったのが
残念ではありましたが、同人で傑作をいくつもプレイしたことや、
オーガストやニトロプラスのような有名メーカーも、しっかり楽しめる出来のものを出してくれたこと
などが良い印象として残っています。
エロ重視のものでは、『あいまいみすと』が良かったですね。
主人公の心理描写が非常に丁寧で、性転換モノの醍醐味に満ちていた作品でした。
自分は癒し系の萌えゲーが好きなんですが、そのジャンルに関しては今年は
いいものをあまり引けなかったのが残念です。
雰囲気のいい癒し系なら、今年はエロゲーよりアニメのほうがよほど充実してました。
最近多いイチャラブとエロ重視の明るい萌えゲーは癒し系とは別ですし(あれはあれでいいものですが)。
そんな中で、今年、癒し系で良作を挙げるなら、枕の『向日葵の教会と長い夏休み』が好印象でした。
父性を刺激してくれるシナリオで、とても暖かい気持ちで楽しめる作品でした。
ケロQ/枕はいつも好みのものを作ってくれるので、ブランド買いを今後も続けたいです。
簡単に振り返ってみましたが、今年もそれなりにエロゲを多くプレイしたなあ、と感じます。
ただ、ジャンルによっては食傷気味になってきたりしてるので、
今後は一風変わったタイプのエロゲを優先的にプレイしたいなと思ってます。
今月ラブレプリカを買ったのも、そういう意識の現れと言えなくもないですね。たぶん。
来年もいいエロゲライフを送りたいものです。
2013年12月14日
最近読んだ時代小説の感想 2
面白い時代小説を読んだので感想を。
自分は戦国時代が題材のものを好んで読んでますが、
今回のは、それよりも少し前の時代を舞台にした作品です。
嘉吉の乱と、それによる赤松家滅亡後の遺臣たちによる赤松家再興運動を描いた作品。
題材が珍しいので新鮮に読めました。
嘉吉の乱で将軍を暗殺した側である赤松家からの視点ですので、
室町幕府六代将軍・足利義教の恐怖政治に対して
赤松家側から見た怒りや不安などが描かれていて、
赤松側に感情移入しやすい描き方になっています。
将軍の暗殺というのは間違いなく悪事ではありますし、
足利将軍家の求心力がガタ落ちするきっかけになった重大事件なだけに、
普通は赤松家側が悪く書かれがちですが、
当然ながら暗殺なんていう大事に及ぶには、相当の事情があるのが当然なわけで、
そのあたりがしっかり描かれ、相手も悪いのに自分たちばかり悪党扱いされる
ということへの赤松家の人々が抱える理不尽な思いが、よく伝わってきます。
嘉吉の乱自体はプロローグ扱いで序盤のうちに済まされ、
(とはいえ乱の流れや描写はしっかりしていて、どんな戦いだったのかはよく分かります)
あとは遺臣たちの忍従と苦難の日々が描かれていきます。
赤松家再興のための道を探っていく彼らの人間ドラマが、この作品の本編です。
自分は戦国モノばかり触れてきたせいか、
赤松家って一度取り潰された割にはあっさり復興したなあ、
っていうイメージがあったんですが、
全然あっさりなんてことはなく、それはもう必死に、生き残った赤松一族たちが
家臣に支えられながら、何度も何度も再興しようと粘っていたのだということが
この作品を読んでよく分かりました。
生き残った赤松家の後継者を盛り立てようとしながらも、
失敗、敗北を重ねて次々と赤松一族は命を落としていき、
年月がどんどん過ぎていく様子を、主に主人公の小寺藤兵衛の視点で描いていくのですが、
その生活の貧しさや、失敗続きの再興運動などを見ていると、やるせない気持ちになってきます。
しかし、もうダメだという状況に何度も追い込まれながらも
かすかに再興のための希望の糸がつながっていく展開は、感動的でもありましたし、
何より赤松遺臣たちの生き様は本当に見応えがありましたから、面白かったです。
岩井三四二氏は、苦労を背負い込む人間の生き様を描くのが実に上手いなと思います。
物語終盤になると、後南朝勢力が登場し、彼らに絡んだとある事件が語られます。
ここでは、南朝勢力というものがどれだけ根強く生き残り、復権をもくろんでいたのかを
知ることができ、これもまた新鮮でした。
吉野の山奥の後南朝へと潜入するエピソードは、スパイ物みたいな緊張感にあふれていて
物語の後半からクライマックスまでを血生臭い過酷な試練で盛り上げてくれます。
エンターテイメント性もしっかりあって、読み応えがありました。
一度完全に滅ぼされた勢力を再興させるのがどれだけ大変かということが
本当によく分かる作品で、とても面白かった。
欲を言えば、この嘉吉の乱が遠因の一つになっている応仁の乱についても
この作者の筆で見てみたいなと思いました。
小寺藤兵衛やその跡継ぎたちの武将としての活躍も見られれば、
彼らの忍従の日々が報われた感が、たっぷり味わえるだろうなと思いますから。
というか正直、もうちょっとカタルシスが欲しかったというのが本音です。
ラストが結構あっさりしてるのがもったいないですし。
自分は戦国時代が題材のものを好んで読んでますが、
今回のは、それよりも少し前の時代を舞台にした作品です。
嘉吉の乱と、それによる赤松家滅亡後の遺臣たちによる赤松家再興運動を描いた作品。
題材が珍しいので新鮮に読めました。
嘉吉の乱で将軍を暗殺した側である赤松家からの視点ですので、
室町幕府六代将軍・足利義教の恐怖政治に対して
赤松家側から見た怒りや不安などが描かれていて、
赤松側に感情移入しやすい描き方になっています。
将軍の暗殺というのは間違いなく悪事ではありますし、
足利将軍家の求心力がガタ落ちするきっかけになった重大事件なだけに、
普通は赤松家側が悪く書かれがちですが、
当然ながら暗殺なんていう大事に及ぶには、相当の事情があるのが当然なわけで、
そのあたりがしっかり描かれ、相手も悪いのに自分たちばかり悪党扱いされる
ということへの赤松家の人々が抱える理不尽な思いが、よく伝わってきます。
嘉吉の乱自体はプロローグ扱いで序盤のうちに済まされ、
(とはいえ乱の流れや描写はしっかりしていて、どんな戦いだったのかはよく分かります)
あとは遺臣たちの忍従と苦難の日々が描かれていきます。
赤松家再興のための道を探っていく彼らの人間ドラマが、この作品の本編です。
自分は戦国モノばかり触れてきたせいか、
赤松家って一度取り潰された割にはあっさり復興したなあ、
っていうイメージがあったんですが、
全然あっさりなんてことはなく、それはもう必死に、生き残った赤松一族たちが
家臣に支えられながら、何度も何度も再興しようと粘っていたのだということが
この作品を読んでよく分かりました。
生き残った赤松家の後継者を盛り立てようとしながらも、
失敗、敗北を重ねて次々と赤松一族は命を落としていき、
年月がどんどん過ぎていく様子を、主に主人公の小寺藤兵衛の視点で描いていくのですが、
その生活の貧しさや、失敗続きの再興運動などを見ていると、やるせない気持ちになってきます。
しかし、もうダメだという状況に何度も追い込まれながらも
かすかに再興のための希望の糸がつながっていく展開は、感動的でもありましたし、
何より赤松遺臣たちの生き様は本当に見応えがありましたから、面白かったです。
岩井三四二氏は、苦労を背負い込む人間の生き様を描くのが実に上手いなと思います。
物語終盤になると、後南朝勢力が登場し、彼らに絡んだとある事件が語られます。
ここでは、南朝勢力というものがどれだけ根強く生き残り、復権をもくろんでいたのかを
知ることができ、これもまた新鮮でした。
吉野の山奥の後南朝へと潜入するエピソードは、スパイ物みたいな緊張感にあふれていて
物語の後半からクライマックスまでを血生臭い過酷な試練で盛り上げてくれます。
エンターテイメント性もしっかりあって、読み応えがありました。
一度完全に滅ぼされた勢力を再興させるのがどれだけ大変かということが
本当によく分かる作品で、とても面白かった。
欲を言えば、この嘉吉の乱が遠因の一つになっている応仁の乱についても
この作者の筆で見てみたいなと思いました。
小寺藤兵衛やその跡継ぎたちの武将としての活躍も見られれば、
彼らの忍従の日々が報われた感が、たっぷり味わえるだろうなと思いますから。
というか正直、もうちょっとカタルシスが欲しかったというのが本音です。
ラストが結構あっさりしてるのがもったいないですし。
2013年12月04日
11月に買ったエロゲ
11月末に購入した作品はこちらの4本。多いですね。
左上:未来戦姫スレイブニル
右上:赤さんと吸血鬼。
左下:家族計画 Re;紡ぐ糸
右下:妹のおかげでモテすぎてヤバい。
家計以外は絵買いが多めです。
スレイブニルは、あの有名なメタルバンドBlood Stain Childが主題歌を
提供しているということでビックリしたんですが、
原画のにの子氏の絵柄も好きなので、せっかくなので購入してみました。
しかしブラステみたいな世界的に有名なバンドがエロゲに理解があるって
嬉しいですね。リーダーのRYU氏はもともとオタクみたいだけど。
ただ今回の主題歌も結構いい曲だとは思いますけど、
個人的には、メロディックデスメタルにピコピコした音を混ぜてた
4thアルバム頃の曲のほうが激しさがあって好きだったなあ。
そもそも無理に女性ボーカル入れなくても、デスだけで攻めてくれたほうが……
と、つい歌のことばかりになってしまいましたが、
ゲーム自体は、この中ではプレイするのは一番最後になりそうかな。
妹のおかげで~はブランドのデビュー作である『With Ribbon』がなかなかおもしろかったので
2作目であるこれも買ってみました。
With Ribbonは隙も多かったけど、ゲーム全体から意欲が伝わってきて、とても好印象でしたし、
これは応援したいブランドだなー、と感じたものです。
今回のは、前回に比べると無難な設定になっているっぽい空気な上、
そもそもライターが変わっているので不安もあるのですが、
まあでも、妹もちゃんと攻略できるようですし楽しみではあります。
前作は、主人公の娘がとてもかわいかったのに攻略できませんでしたからねw
さて今回はどんな出来になっているか楽しみです、現在はこれをプレイ中。
家族計画のリメイクは、シリアル入力+アカウント登録必須の厳重なアクティベーションがあり
インストールがとても面倒くさくて、プレイする以前にメーカーの姿勢が印象悪いですね。
しかし、エロゲーの中でもトップクラスに好きだった家族計画のリメイクということで
出来の方は気になってしまったので、買ってしまいました。
シナリオにどれだけ手が加えられているのか、とても気になります。
そもそもロミオ関わってるのかな、関わってなさそうな気がすごくするんだけどw
これはのんびり崩していこうかなと思ってます。
赤さんと吸血鬼。は、原画の桑島黎音氏の漫画が好きなので、
この方の単独原画のエロゲーが出るとなると、是非買わねばと思いました。
しかもライターも、あの名作「終末の過ごし方」の大槻涼樹氏。
メーカーも評判のよさげなところだし、これは面白くなりそうだなーと思い購入。
11月では一番楽しみにしていた作品です。
で、すでにクリアして批評空間にも感想を投稿済みです。
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=19340&uid=houtengageki
結論としては、うん、これって……未完成なのでは……
というかシーンのぶつ切り感とかエロシーンの雑な入れ方とか、何かいろいろおかしいですね。
なまじ絵が良くてキャラや設定も面白いだけに、もったいない感が半端ない。
あれか、大槻氏が近年パラグラフ型のシナリオばかり担当していたから、その後遺症か何かかな?
というか完成度もそうだけど、そもそも明るい萌えゲーの日常とか向いてない気がする、この人。
まあ詳しいネタバレ等は避けますが、このゲームはちょっとオススメはできないなあ。
とまあ、そんな感じです。
一番楽しみにしていたゲームが、ちょっーっと残念だったかなーっていう感じで
テンションが下がり気味ではありますが、ともあれ4本も買ったので
他が楽しめれば、まあいいかな!
ただ、絵買いが多い時って、どうしてもハズレ率も高くなるから、そこは覚悟が必要ですね。
ちなみに桑島黎音氏の漫画「P.S.リスタート」は雑誌で読んでいますが、
赤さんの発売前3回ぐらいは、あからさまに絵が雑になり、普段の丁寧な作画が見る影もなくて、
いやあ忙しいんだろうなあ、と感じられましたw
他の原画家では、☆画野郎氏はエロゲ出る前後に漫画を休載しまくってましたが、
絵が乱れても休まず載せるか、絵が乱れるくらいならいっそ休むか、
どちらがファンにとって良いのかは微妙なところですね。
どうせ単行本で直るだろうから個人的には桑島氏のやり方のほうが好きですけど。
こうして4本のエロゲーを買ったわけですが、12月の頭には早くも戦極姫5がリリースされるので、
それが届いてしまったらそっちに集中することになりそうで、
なんだか、全部をやってる時間はとてもなさそうな気がします。
姫5が届くまでに、せめて2本目までは崩しておきたいなあ。
左上:未来戦姫スレイブニル
右上:赤さんと吸血鬼。
左下:家族計画 Re;紡ぐ糸
右下:妹のおかげでモテすぎてヤバい。
家計以外は絵買いが多めです。
スレイブニルは、あの有名なメタルバンドBlood Stain Childが主題歌を
提供しているということでビックリしたんですが、
原画のにの子氏の絵柄も好きなので、せっかくなので購入してみました。
しかしブラステみたいな世界的に有名なバンドがエロゲに理解があるって
嬉しいですね。リーダーのRYU氏はもともとオタクみたいだけど。
ただ今回の主題歌も結構いい曲だとは思いますけど、
個人的には、メロディックデスメタルにピコピコした音を混ぜてた
4thアルバム頃の曲のほうが激しさがあって好きだったなあ。
そもそも無理に女性ボーカル入れなくても、デスだけで攻めてくれたほうが……
と、つい歌のことばかりになってしまいましたが、
ゲーム自体は、この中ではプレイするのは一番最後になりそうかな。
妹のおかげで~はブランドのデビュー作である『With Ribbon』がなかなかおもしろかったので
2作目であるこれも買ってみました。
With Ribbonは隙も多かったけど、ゲーム全体から意欲が伝わってきて、とても好印象でしたし、
これは応援したいブランドだなー、と感じたものです。
今回のは、前回に比べると無難な設定になっているっぽい空気な上、
そもそもライターが変わっているので不安もあるのですが、
まあでも、妹もちゃんと攻略できるようですし楽しみではあります。
前作は、主人公の娘がとてもかわいかったのに攻略できませんでしたからねw
さて今回はどんな出来になっているか楽しみです、現在はこれをプレイ中。
家族計画のリメイクは、シリアル入力+アカウント登録必須の厳重なアクティベーションがあり
インストールがとても面倒くさくて、プレイする以前にメーカーの姿勢が印象悪いですね。
しかし、エロゲーの中でもトップクラスに好きだった家族計画のリメイクということで
出来の方は気になってしまったので、買ってしまいました。
シナリオにどれだけ手が加えられているのか、とても気になります。
そもそもロミオ関わってるのかな、関わってなさそうな気がすごくするんだけどw
これはのんびり崩していこうかなと思ってます。
赤さんと吸血鬼。は、原画の桑島黎音氏の漫画が好きなので、
この方の単独原画のエロゲーが出るとなると、是非買わねばと思いました。
しかもライターも、あの名作「終末の過ごし方」の大槻涼樹氏。
メーカーも評判のよさげなところだし、これは面白くなりそうだなーと思い購入。
11月では一番楽しみにしていた作品です。
で、すでにクリアして批評空間にも感想を投稿済みです。
http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=19340&uid=houtengageki
結論としては、うん、これって……未完成なのでは……
というかシーンのぶつ切り感とかエロシーンの雑な入れ方とか、何かいろいろおかしいですね。
なまじ絵が良くてキャラや設定も面白いだけに、もったいない感が半端ない。
あれか、大槻氏が近年パラグラフ型のシナリオばかり担当していたから、その後遺症か何かかな?
というか完成度もそうだけど、そもそも明るい萌えゲーの日常とか向いてない気がする、この人。
まあ詳しいネタバレ等は避けますが、このゲームはちょっとオススメはできないなあ。
とまあ、そんな感じです。
一番楽しみにしていたゲームが、ちょっーっと残念だったかなーっていう感じで
テンションが下がり気味ではありますが、ともあれ4本も買ったので
他が楽しめれば、まあいいかな!
ただ、絵買いが多い時って、どうしてもハズレ率も高くなるから、そこは覚悟が必要ですね。
ちなみに桑島黎音氏の漫画「P.S.リスタート」は雑誌で読んでいますが、
赤さんの発売前3回ぐらいは、あからさまに絵が雑になり、普段の丁寧な作画が見る影もなくて、
いやあ忙しいんだろうなあ、と感じられましたw
他の原画家では、☆画野郎氏はエロゲ出る前後に漫画を休載しまくってましたが、
絵が乱れても休まず載せるか、絵が乱れるくらいならいっそ休むか、
どちらがファンにとって良いのかは微妙なところですね。
どうせ単行本で直るだろうから個人的には桑島氏のやり方のほうが好きですけど。
こうして4本のエロゲーを買ったわけですが、12月の頭には早くも戦極姫5がリリースされるので、
それが届いてしまったらそっちに集中することになりそうで、
なんだか、全部をやってる時間はとてもなさそうな気がします。
姫5が届くまでに、せめて2本目までは崩しておきたいなあ。