2015年01月

2015年01月15日

今期(2015年冬)のアニメ展望 

冬アニメもだいたい第一話が出揃ったので、
見た範囲で第一話の感想および今後の展望を書いてみようと思います。
タイトルの左のマークは初回の評価です。

◎……おおいに期待できる
◯……期待できる
▲……そこそこ期待できる
△……化けることを期待して様子見
☓……期待できない



◎ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース エジプト編
ジョジョ第三部の後半パートということになりますね。
1クールの間を開けて、いよいよ始まりました。
基本的には夏までやっていた前半部分とクオリティは変わらず、安定していると思います。
ここから登場となるイギーは、声を福圓美里さんが当てていますが、
素晴らしい演技で、なんの違和感もありませんでした。
これはイギーの関わる今後のバトルも楽しみになります。

エンディングは曲も映像も旅が終わる寂寥感を感じさせる内容になっていて、
これで第三部も終わってしまうんだなあと、しみじみと感じてしまいます。
最終回あたりが近づくにつれて、味わい深く感じられるEDになっていきそうです。
なんにせよ、これからまたジョジョのアニメを毎週見られると思うと幸せです。



◯幸腹グラフィティ
料理を題材にした日常もののアニメですね。
原作は読んでますが、かなりいいクオリティのアニメ化なんじゃないでしょうか。
料理がおいしそうだとか食事シーンの色っぽさとかの特徴はしっかり再現されてしましたし、
落ち着いた雰囲気が心地良くて、とても良かったです。
シャフトによるアニメ化で、総監督が新房昭之、脚本が岡田麿里、と実力のあるスタッフが揃っており
期待が持てるとは思っていたのですが、まず期待以上の出来で嬉しいです。

本作は他のきらら系アニメと比べ、ストーリーの流れが強めに感じられるのが特徴的ですね。
もともと本作の掲載誌であるきららミラクは、他のきらら系雑誌に比べて掲載一回ごとのページ数が多めであるため
そういう強みが出しやすいわけですが、アニメの構成が上手いのもあって見応えがありました。
キャラの内面もよく引き出されてますし、料理と食事を題材にした人とのつながりを描いたストーリーが
いい感じに描けていて、暖かい気持ちで楽しめます。

キャラクターの性格には好感が持てるので見てて癒されるし、
絵的にもキャラデザインは可愛いし動きもよく、萌えるにも充分なクオリティですね。
これは毎週楽しみに見たいです。



▲艦隊これくしょん~艦これ~
有名なブラウザゲームのアニメ化。旧日本海軍の軍艦をモチーフにして擬人化した
艦娘という女の子たちが、謎の敵と戦っていく話ですね。
ゲーム版はかなり楽しんでプレイしているのでキャラには思い入れがあるし、
アニメ版は楽しみにしていました。

生身に武装を装着して海上を疾走し、砲撃戦を行っていましたが、
こうして見るとアルペジオよりはストライクウィッチーズのほうが近いかもしれませんね。
ちょっと出てくるキャラが多すぎて、ひとりひとりの印象がやや薄めに感じてしまいましたが
まあ初回は顔見せっていう面もあったでしょうし、こんなものでしょうか。

主人公・吹雪の着任から、鎮守府の日常風景、戦闘シーンなどが描かれていましたが、
思いのほかシリアスそうな空気が感じられましたので、単なる日常系萌えアニメではないようですね。
日常回もあるらしいですが、戦闘回もある、という感じになりそう。

原作がはっきりしたストーリーのないゲームなので、アニメスタッフの力量が問われそうですが、
とにかくいいものを作ってもらいたいものです。
初回はまだなんとも言えませんが、まずまずだったんじゃないでしょうか。
とりあえず好きなキャラが動いているところをちょっとでも見られて嬉しかったです。



▲冴えない彼女の育てかた。
理想の同人ギャルゲーを作りたい、という野望を抱いている主人公が
メンバーを集めて同人ゲー制作をしていく話……なのだと思います。
その集めたメンバーが女の子ばかりで、まあハーレム系の話ということになるわけですね。
主人公をはじめ、メインの制作スタッフとなる女性キャラたちがみんなオタクである中、
ゲームのメインヒロインのモチーフとしてメンバーに入れられた加藤恵という地味で冴えない女の子が
別にオタクでないあたりは、うまい設定だとは思います。他のキャラと差別化されてますしね。

原作は1巻だけ読んでますが、アニメの初回は第0話となっているだけあってオリジナルな話であるようで
原作では見なかった展開から入っていました。
次回から話が動いていきそうですね。
初回は温泉に入浴するシーンをはじめ、サービスショットが多く、なかなかエロかったです。
ノイタミナ枠で放送されているアニメだけあって作画のクオリティは高く、キャラクターは非常に可愛い。
萌えハーレム物として楽しめそうです。



▲アブソリュート・デュオ
ブレイズと呼ばれる、精神力を具現化したような武具を手に主人公やヒロインたちが戦っていく
学園厨二バトル物アニメ。復讐モノでもあります。
一人前のブレイズ使いになるための訓練校が舞台となっており、成長物語としての期待が持てます。

入学式のシーンからいきなりの衝撃的な展開、そして学園生活、そしてヒロインと一緒の寮生活と
描かれていきましたが、まあなんというか、これ系の話としてはすがすがしいくらい新鮮味がありませんね。
ですがテンポがよく、戦闘シーンの演出もなかなか迫力があり、なによりヒロインが可愛く描けていましたので
見ていて飽きませんでした。
メインヒロインのユリエは天然入ってる娘ですが、小動物みたいで可愛らしいですね。
男キャラもわりと個性的で面白いですし、キャラ描写はなかなか悪くない。

この作品は原作を読んでいるのですが、第一話を見た限りでは期待を上回るクオリティでした。
特にキャラデザインが可愛く、原作の浅葉ゆう氏のキャラデザの良さをかなりいい感じに
アニメに起こせていると思いました。

個人的に、この作品はバトル物としては男対女のシチュエーションが結構多めなので(冒頭からしてそうだし)
そのへんが結構好きなのです。
だからアニメも楽しみに見ていきたい。



△銃皇無尽のファフニール
美少女キャラたちがドラゴンの襲撃に立ち向かっていく学園バトルモノのようです。
なんか武器を具現化して演習みたいなことをしていましたが、女の子が戦う姿はかっこいいとは思いました。
こう言うとアブソリュート・デュオにそっくりなように思えるかもしれませんが、
こっちは主人公が軍人であるようだし、舞台が離島だったり敵が化け物だったりして色々違います。

主人公はまだいいところを見せてませんが、ハーレムアニメっぽい感じなので、
今後、頼もしいところを見せてくれるかな。
まだ1話めだから設定の説明が多く、話が動くのはこれからって感じですね。
3話ぐらいまで様子を見たい。
とりあえず妹がかわいかったです。ツンデレっぽく見えて兄を気遣ってる様子がよくわかる。
しかし女の子が具現化する武器が北欧やケルトの神話の武器の名前ばかりだし、
ドラゴンの名前もありきたりだったりと、そこは少し食傷気味な気分になってしまいました。





とりあえず自分が見たのはこのような感じです。
あとは、『アイドルマスターシンデレラガールズ』や『ユリ熊嵐』はクオリティが高そうですし、
『ISUCA』なども内容が気になりますね。そのうちこれらも見るかも。

秋からの継続作品が結構あるので、冬アニメはそれほどたくさんは見ないかもしれないですが、
今のところは面白そうなアニメがそこそこあるので、今期も充実したクールになりそうだと思ってます。



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2015年01月12日

御城プロジェクト イベントマップE-10について

城プロのイベントマップ、最終ステージのE-10をクリアすることができました。
完全にニコニコ動画にあった攻略動画のおかげですが、後詰も使わずにクリアできたので嬉しかったです。

参考にさせていただいたのはこちら。

なんとホロ城ホロ装備なしでクリアしている動画です。
すごく緻密に手順が考えられているので、これを参考にしつつ
ホロ城を持っているならさらに安定度を高めることができますし、
クリアはグッと近づくというものですね。
この動画のUP主さんにはすごく感謝したいです。


これを参考に、自分は少しアレンジを行いました。
動画では島の左部分に銃を置いてますが、自分はそれをせず、かわりに島の上に小田原を設置してます。
こうすることで本城付近の飛行ユニットの処理が早くなり、安定が増す感じがしました。

あとはメンバーに何人かホロ入れてます。
メンバーと装備は以下の通り。


石山御坊……明鏡止水、岩石の城門
一乗谷、盛岡、忍城……日の丸扇×2
鳥取……八方連弩、鏡栗毛
水戸……内記黒、粒子多連鉄砲
小田原…鳥虫解明の書、内記黒
丸亀……裂空の真槍、害獣駆除秘伝書
桜尾……幻影弓、割菱の軍配
高松……小雲雀、鏡栗毛


各WAVEごとの手順はこんな感じになりました。

1w 開幕直後、本城左に盛岡、島の上部分に水戸、その上隣の水場に小田原を設置。
   右から来る砲台が山に並んでる鳥居を全部通り過ぎるぐらいのタイミングで、
   小田原の右上の水場に高松を設置。同時に本城右に一乗谷を設置。これで本城の防御補正が高くなる。
2w 敵が近づいてきたら盛岡のスキル使用。右に弱いカブトの群れが近づいてきたら高松のスキル使用。
3w 左上から鳥が来たら水戸のスキル使用。本城上に鳥がたまったら一乗谷のスキルで一掃。
   鳥が順調にさばけていたら槍兵退治に使ってもいい。
   最後にゴリラが接近してきた頃、水戸のスキル効果が切れたら高松と盛岡のスキル使用。
4w 特になし
5w 開幕で上から飛んでくる鳥が本城上にたまったら一乗谷のスキル使用。
   その後、左上から来る鳥が盛岡に触れる直前ぐらいまで引きつけて水戸のスキル使用。
6w 開幕、一乗谷を撤退させて同じ場所に丸亀設置。左から象が出てきたら盛岡のスキル使用。
   このへんでだいたい高松が落ちるので、そうなったら同じ場所に忍城設置。
7w 開幕、左上からの鳥を引きつけてから水戸のスキル使用。
8w 盛岡のスキル使用。左から来る槍兵を全部片付けたら盛岡を撤退させ同じ場所に鳥取設置。
9w 敵が全部画面内に出てきたら丸亀のスキル使用。
10 忍城を下げて、桜尾を小田原の二つ左の水場に設置。
   ボスが桜尾の攻撃範囲に入る直前に水戸と小田原のスキル使用。

※高松は6w後も生き残るようならそのまま置いておく。あくまで高松が落ちたら交代要員で忍城を置くということ。
※御坊の回復はアドリブ。
※盛岡が早く潰れるようなら後詰で稲葉山設置も考えてた。
※小田原のスキルは適当なタイミングで使用すればいいが、ラスボスに備えて10wでは必ず使えるように心がけた。



こんな感じです。ほぼ動画の丸パクリです。
小田原と丸亀関連だけが違うところ。
ちなみに丸亀はいても9wが楽になるだけなので、対空の高い近接とかで代用できると思いますが
小田原はいたほうが絶対安定すると思いました。
小田原いなければもっと何度も挑戦することになったと思う。

あとは、このやり方だと水戸のスキルがなければボスを倒すのが相当厳しくなるので、
彼女が最後まで生き残るのが絶対条件でしょう。
まあ、防御装備無しLV39の水戸が死なずに済んだので、たぶんかなり安全だと思いますけど。


とりあえず目標だったE-10クリアを達成できてホッとしています。鳥羽城が是非欲しかったので……
最終報酬の春日山城については、もう時間がないので断念するしかないですね、残念ながら。
E-8に行ってドロップすることを祈るぐらいしかできないと思います。

まあでも、イベント開始直後は中盤以降のあまりの難度にビックリしたものですが、
なんとかなるものですね。
もちろん、攻略中に御坊だの丸亀だの小田原だのが出てくれたのが大きかったですけども。
それがなかったら、とてもここまで来られなかった気がする。

いやしかし初イベントだというのに難度高いですねw
おかげで達成感はあったけども。
このゲームは今後もこんな感じなのだとしたら、しっかり城娘も装備も整えて臨みたいものです。
やっぱ獲得できる城娘は全部獲得したいですからね。


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2015年01月05日

2014年秋アニメ 感想

冬アニメもだいたい視聴が終わりましたので、
完結した作品について、ざっと感想を書いていこうと思います。
タイトルの左のマークは個人的な評価です。

◎=すごく面白かった
◯=面白かった
▲=それなりに面白かった
△=やや物足りなかった
×=つまらなかった



◯結城友奈は勇者である
変身ヒロインもののバトルアニメ。
描写的な意味でもテーマ的な意味でも日常を重視した内容になっており、平穏で楽しい日常があるからこそ
バトルシーンの意味合いやヒロインたちの苦悩が印象深く感じられるようになっています。
前半、かなりの話数を日常に割いていたおかげで、後半の怒涛の展開にとても感情移入できた。

子供向けではなく、戦いの果てに悲惨な運命が待ち受けているような内容のシリアスなストーリーでして
真実が明らかになっていくごとに、次はどんな展開になるのかが気になってしょうがなかった。
毎週、次への興味を強く惹かれまして、そして実際とても引き込まれました。
後半にはかなり泣けるシーンもあり、萌えと感動と緊迫感が楽しめる面白いアニメだったと思います。
なにげに世界観もかなり凝ったもので、そのあたりも面白かった。
キャラクターもみんな個性的で可愛かったですし、間違いなく質は高かったですね。
バトルシーンもよく動いていて見応えがありました。

ただ、ちょっと最終話後半の展開は説得力が弱く感じられて、それが惜しい。
明らかに、あと1話必要だったのではないかと思います。最終話は2話に分けて欲しかった。

終わり方自体はいいと思うんですが、
説明、描写が圧倒的に足りず、どうしてそうなったのかが納得しがたい状態になっている。
展開に説得力がないとせっかくの感動が弱まるので、残念なところです。
そのあたりがなんとかなっていれば満点のアニメになっていたかもしれないと思うと、すごく惜しまれる。



◯ヤマノススメ セカンドシーズン
登山を題材にした萌えアニメ。
優しくやわらかな雰囲気で描かれる癒し系の作品ですが、
登山という題材をかなり真剣に扱っており、その醍醐味や楽しさ、そして時には厳しさなどを
キャラクターたちを通して視聴者に伝えてきます。
真剣に登山を扱っているからこそ、キャラクターたちも登山を本気で楽しんでいるように見えるし、
その楽しさが見ている側に伝わってくるというもの。
見ている人間に登山をやってみたいと思わせるような作品であり、題材を活かしているという意味では
理想的なレベルの出来と言えるでしょう。
2期では富士山にも挑戦したり、本格的な登山の描写が多くなり、登山の身近さと楽しさを伝えた1期と比べ
より登山の奥深い魅力を伝えてくるシナリオになっており、また別の見応えが出ていました。

キャラクターたちも、主人公格のあおいとひなたを始め、みんな実に生き生きとしていて魅力的。
登山を通じて友達が増えたり、登山だけでなく街で遊んだりして友情を深めていったり、
そんな描写でほっこりとした気持ちにさせてくれる。
そういった癒しは1期から共通して続いており、1期が好きならまず2期も楽しめることでしょう。

1期は5分枠の1クールアニメでしたが、今回は15分枠の2クールアニメになっています。
今回はこれが絶妙で、1期は5分では物足りないと思ったものですが、かといって30分ではダレそう。
しかし15分ならば食い足りなさもなく毎週スッキリと楽しめます。
時間的にも、30分枠の1クールアニメと同等以上の尺があり、ボリュームは問題なしでしょう。

問題があるとすれば、尺が大幅に伸びた分、さほど面白くない回もたまにあって、そこがマイナスポイント。
あおいとひなたが中心のエピソードは文句なく面白いんですが、それ以外のキャラがメインとなる話の場合
イマイチなことがたまにありました。
まあそれでも、良作の水準にあることに変わりはありません。
日常で締めくくった最終回も文句なしの後味でしたし、とても綺麗にまとまった萌え登山アニメです。



◯Fate/stay night [Unlimited Blade Works]
最初から最後までハイクオリティを保ち続けたことに感服。
Fateの凛ルートを丁寧にアニメ化しています。それ以上言うことは特にありません。
Fate/Zeroから入った層にもウケやすいかもしれないなあ。
アクションシーンの作画がとにかく素晴らしい、スピード感が最高で見てて爽快ですね。
まだ完結していないので、春からの後半パートも楽しみに見たいです。



◯天体のメソッド
成長して疎遠になってしまった幼なじみグループが、再び仲良くなっていく話でした。
謎の少女ノエルがストーリーのキーになっていますが、彼女がひたすら可愛くて癒し系キャラだったのが
このアニメの強みだったなと思います。
全体的には、ダウナーで儚げな雰囲気が昔のエロゲーを思い出させてくれて、ちょっと懐かしい気持ちになりました。
ストーリー構成はすごくよくできていて、序盤のギスギスした人間関係があったからこそ
後半に描かれる友情の再確認で感動させてくれるようになっていますし、
ノエルに関するエピソードも、すごく納得のいく終わり方になってます。
このアニメは、泣きたい時に見るのがいいですね。感動モノという意味では秋アニメでも随一だったと思います。
終始安定して可愛かった作画も高く評価したいです。

難点を挙げるとすれば、後半は面白くなるものの、途中までは見ててストレスのたまる展開が続く感じでして、
視聴者が我慢を強いられるつくりになっている、という点が大きいです。
ノエルには癒されますが、決して癒し系アニメではないですね。
特に、序盤に説明不足が目立ったせいで、少し見ててイライラさせられたのが惜しまれます。



▲グリザイアの果実
ヒロインごとに過去のトラウマが描かれ、それを主人公が晴らして救っていく、
そんな原作と同様のストーリーでしたが、まあそれなりの出来だったかなと思います。
あの非常に個性的なヒロイン達をアニメで楽しめたのは嬉しかったですし、日常シーンは文句なし。

ストーリー構成はよくできていて、原作の全ルートを拾って全ヒロインの掘り下げをして、
天音ルートをラストに持ってきて、しっかり締めくくっていました。
天音、蒔菜、幸のルートを原作通りやると学園生活に戻るのが不可能になってしまいますが、
そこを巧みに改変して一本のストーリーに仕上げていたのはナイスです。
主人公・風見雄二についても声優がピッタリハマっていて、とても格好良かった。

ただ、原作がエロゲーの中でも非常にボリュームのある作品だっただけに、
全13話では尺的に無理があるなあ、と強く感じました。
特に由美子と幸は個別ルートの内容をたった1話で終わらせていたために話が強引で、
ダイジェスト感あふれる見応えになってしまっていたし、
それ以外のキャラのエピソードも含め、全体的に省略感が大きくてもったいなかったです。

最終話にグリザイアの迷宮・楽園の予告がありましたが、迷宮以降をアニメ化できる体力があるなら
まず果実を2クールでしっかり作って欲しかったというのが本音です。
構成自体はできる限り工夫されているのを感じるし、スタッフには確かな力量があるだけに、実に惜しい。
迷宮以降をアニメ化してくれること自体は嬉しいんですけどね……。



▲白銀の意思 アルジェヴォルン
戦争モノのロボットアニメ。ロボが空を飛ばず、地上戦に終始しているのが特徴的でした。
戦争モノではありますが、主人公たちの戦いが戦局全体には強い影響を及ぼしておらず、
戦乱の中で一部隊として戦い抜いていく感じは、他で例えれば『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』あたりが
近いかもしれないです。テーマは全然違いますけどね。

序盤は命令違反を繰り返し、迷惑な存在だった主人公が
アルジェヴォルンというロボットを乗りこなすことに悪戦苦闘し、
戦いの経験を重ねていくうちに精神的な成長を見せていくあたりは、
オーソドックスですけど面白かったです。
ヒロインと一緒に試行錯誤していく描写が好きだった。
特に2クール目からは主人公がいい意味で馬鹿なキャラになり、
気持ちのいい行動や言動をしてくれるのは良かったと思います。

ストーリーは正直言って序盤は見どころが少なく、仕方ないとはいえ主人公が幼稚すぎるように感じられるし
サブキャラクターたちもありがちに見え、あまり惹かれるものがありませんでした。
しかし7話あたりから、主人公とヒロインが加速度的にお似合いのコンビになっていったので、
どんどんおもしろくなっていきました。
ヒロインのジェイミーも主人公とは別の方向性で未熟だから、一緒に成長している感じがして
ほほえましく見守れた感じです。
2クール目からは隊長の過去が描かれ、主人公の姉の死が明らかになるパートから
アルジェヴォルンの秘密も暴かれていき、兵器開発企業と軍との黒いつながりなど、面白い設定が次々と顔を出してきます。
主人公、隊長、アルジェヴォルン、いろんな要素につながりを感じられるようになっているのは上手い構成でした。

ただ、そうした面白い設定が出てきて話に見応えが出てくるのが中盤以降だったのが何とも惜しい。
こういうスロースターター的な作品ってアニメに限らず受け手を大きくふるい落とすから難しいんですよね。
まあでも、面白い作品に仕上がっていたのは確かで、自分は後半はかなり引き込まれて見てました。
特に主人公とジェイミーの二人にラブコメ的な空気が出ている後半のやりとりは大好き。
ちなみに戦闘シーンは残念ながらそれほど迫力がなく、キャラ同士のやりとりや人間関係の面白さがメインですね。

そんないい作品だったからこそ、ラストでスッキリさせて欲しかった。
この作品、いかにも続きを作る予定であるかのように、謎は残すし主要キャラの去就に含みがあったりと、
やたらとスッキリしない展開で終わります。
残念ですが、おそらく売り上げなどを考えると2期は難しいでしょうし、
視聴者としては続きが無いことは半ば確信しつつ見ていたわけですが、
それなのにこんな中途半端な、続きを作る気満々の終わり方をされると困る。
ちゃんとこの作品単体で気持ちよく締めくくって欲しかったものです。その点がしっかりしていれば◯評価にしたんですが。



▲神撃のバハムート GENESIS
ソシャゲー原作の純ファンタジーアニメ。
放送前はまったくのノーマークだったんですが、評判がいいので途中から見てみたら
あまりのハイクオリティな出来にビックリしました。
とにかく作画が尋常でない美麗さで、いったいどれだけお金をかけているのかと感嘆しますね。
地味なキャラクターデザインながら、アクションシーンの動きや魔法などは派手で爽快。
主人公のファバロはいまどき珍しいくらいのお調子者タイプで、なかなか愉快な男ですし、
彼を始めとして主要キャラクターは見ていて面白いですね。
途中で仲間になる幼女のリタは、長く生きているから内面は大人だけど仕草が幼女なのが萌えだし、
サブキャラのジャンヌ・ダルクなんかは騎士姿と普段の質素な格好のギャップが可愛くて良かったし、
女性キャラにもかなり魅力がありました。

ストーリーも、いろんな神話のごった煮という感じでしたが、綺麗にまとまっていましたし面白かった。
ただし世界設定のスケールが大きい割には、狭い範囲で物語がまとまっているので
ちょっといびつな感じがします。これほど壮大な世界観や設定を用意したなら
2クール以上枠を取って壮大な冒険譚にしてくれてもよかったんじゃないかなーと思いました。
なんか用意した素材を使い切れてない感がするし物足りない感じ。
作画を見る限り、金が無いわけじゃないでしょうし、もっと長くやってほしかったですね。
でも基本的には面白かったです。これほど純度の高いファンタジーはいまどき珍しい。



▲魔弾の王と戦姫
純ファンタジーの戦記ものとして、面白いアニメでした。
主人公やヒロインが指揮官として活躍するため、敵味方ともに多くの兵力同士がぶつかる描写があり、
個人のバトルだけでなく戦術や戦略の描写も楽しめたり、
いろいろな陣営のキャラクターの相関関係など、奥深い面白さが詰まっている作品だったと思います。
領主としての心構えをしっかり持ち、行動力もある主人公の個性は、この作品ならではの強みでしょう。
本作には、この主人公だからこその面白さが確実にありました。

戦争だけでなく個人のバトルも当然あり、ヒロインである戦姫たちの華やかで豪快な活躍で楽しませてくれますが、
弓使いの主人公もいいところを見せてくれるし、萌えにバトルにとライトノベルらしい魅力もしっかりあります。
特に、最初は敵として登場し、後に質の高いデレと誇り高さを両立させた見事な萌えキャラぶりを見せてくれる
リュドミラというキャラクターは、個人的にはすごく可愛くてお気に入りです。

そんな良作でしたが、この作品はもったいない部分がかなり目立ちます。
まずは尺の問題。
重厚なストーリーラインであることは原作未読でも分かりましたが、これを13話でやるのは無理があったのでは。
もうちょっと戦略的な部分を楽しみたいと思えるようなエピソードで、
そういう描写が3Dのコマの動きと簡素なナレーションで済まされてしまって少しガッカリしたりしたこともあったし、
駆け足気味に思えたエピソードもひとつふたつではない。
それと、作画があまり綺麗だと思えないこと、後半のエピソードでは3Dで描かれたモブ兵士が不自然な動きをしていたことなど
つくりの粗さがかなり気になったこなどが、欠点として挙げられます。
これだけの魅力的な素材なんだから、もう少し丁寧に仕上げて欲しかったと思います。
名作になり得るポテンシャルがあったものの、それ未満にとどまった惜しい作品、という感じです。



▲Hi☆sCoool! セハガール
セガハードをモチーフにした女の子たちを主人公にした3DCGアニメ。
セガのゲームの世界に入って試験を受けるという設定になっており、
ヒロインたちは毎回セガのゲームの世界でセガキャラクターと共演しつつギャグで笑わせてくれる。
ちゃんとタイアップしているだけあって、ゲーム画面がそのまんま出てくるのは嬉しいですね。
サクラ大戦なども出てきたし。アニメで横山智佐の声を聞いたのはものすごく久しぶりでした。
自分はセガのゲームにはそれほど思い入れはないんですが、それでも懐かしく感じて面白かった。
セガファンの人なら尚更なんじゃないでしょうか。
キャラも可愛かったし、毎週楽しく見ることができたアニメでした。



▲大図書館の羊飼い
オーガストの最新エロゲーをアニメ化したものですが、充分な出来だったのではないでしょうか。
図書部のメンバーたちとの楽しい日常を丁寧に描き、各キャラクターの事情を掘り下げて魅力を引き出しつつ、
超常的な力を持つ「羊飼い」についてのエピソードでシリアスさを表現して全体を引き締めていて、
まとまった印象のストーリーになってますね。
ストーリー構成も、エロゲーのルート分岐前提のものからアニメに適したものへと上手く改変されており、
羊飼い関連の話と図書部・学園関連の話がラストで両方ともうまくまとまっていて、
終わり方は原作とは少し違いましたが、アニメはアニメでいい締めくくり方をしたんじゃないでしょうか。
原作プレイ済みの身としては、まず満足のいくアニメ化だったと感じています。
序盤から羊飼いの正体を視聴者に明かすなど大胆な改変もあって、原作とは違う感覚で楽しめた面もありました。

ただ、これは原作からしてそうだったので仕方ないんですが、全体的にちょっと平坦な印象があり、
それは良くも悪くもオーガスト作品の特徴なんですが、それが少し悪い方向に出てしまったかな、という気がします。
各話の雰囲気がどれもこれも似通いすぎているとでもいうのか、とにかく全体的に一本調子に感じてしまう。
もうちょっとメリハリが感じられないとアニメではつらいのかもしれない。
ヒットしている日常アニメとかは、一本調子に見えて、あれでかなり工夫されてますからねえ。
そのへんがマイナス点になるかな、と思います。
総合的には良作ですが。



▲デンキ街の本屋さん
秋葉原のオタク向け本屋を舞台にしたラブコメ群像劇。
群像劇ってだけで商業的にはハードル高いと思いますが、よくこんな作品を作ってくれたなあ、と思います。
カップリング好きにとっては、なかなか楽しめる作品だったと思います。
毎週2~3エピソードずつ描かれる短編集スタイルだったのも、いろんなキャラの話が楽しめたので◯。

この作品はキャラ描写が面白かった。
例えば「先生さん」(同人作家の女性)の女子力の無さがたびたびネタにされているのですが、
女性としてありえないようなズボラな生活している姿をネタにしたギャグは、
笑える上に、そういうところも含めて先生さんが可愛いと思えるようになっており、かなり面白い。
この作品のキャラはみんないい意味で記号的というか、口癖とか個性付けが非常にハッキリしていて
それでいて内面も決して浅くないので、見ていて面白いキャラばかりでした。
絵柄に癖があるのが難かもしれませんが、オタク趣味を題材にした話が好きなら、
肩の力を抜いて楽しめる、良い日常ラブコメアニメですね。



▲俺、ツインテールになります。
ツインテールへの強いこだわりを持つ少年が、ツインテールの少女に変身して別の世界からの侵略者と戦う話。
いやあ、男主人公が戦う女の子に変身するという設定はかなりナイスで、性転換モノとしての萌えがありますし
毎週とても楽しんで見てました。
敵もみんな何らかの萌え属性を持っていて、愛すべき馬鹿みたいな連中だったのは良かったですね。
主人公も大概ですが、敵のほうがもっと変態じみているので戦闘シーンがほどよくギャグになっていて笑えます。
しかも敵キャラは軒並みベテランの男性声優を起用していて、すごく豪華。大物声優の声をたくさん聞けて嬉しかった。
最後の敵は速水奨さんが演じてましたが、やっぱり渋くて格好いいですねー
主人公の幼なじみと同級生もツインテールで、この二人も変身して仲間として戦うことになるのですが
この二人も魅力的だったのはグッド。特に幼なじみの子は主人公への想いが健気で良かったです。
TSものの定番、女体化した主人公に髪の手入れを教える幼なじみ、なんていうシチュも楽しめました。

ただし、この作品はあくまでツインテール愛にこだわった作品であって、TSとしてはそれほど濃くはなかったです。
女体化したことに対してはそれほど主人公は葛藤を見せませんでしたし、
ストーリー的にも、それほどポジティブなこととしては扱われていません。
その点は少し惜しいなーと思いつつ見てました。

そして、この作品は残念なことに作画の崩壊が起き、秋アニメの中ではそのネタで騒がれることになってしまいました。
萌えバトルアクション、ほどよいフェチズム、それをネタにしたギャグ、なにげに熱いストーリー、と
様々な魅力が盛り込まれたとても面白い作品だっただけに、アニメとして質の低いところを見せてしまったのは
非常に惜しまれます。声優で予算を使いすぎたのか?
まあ、作画崩壊さえ気にしなければ面白いアニメだったことは間違いないんですが、やっぱり残念。



・その他

途中放棄
ガールフレンド(仮)
失われた未来を求めて


視聴継続中の未完結作品
◎SHIROBAKO
◯クロスアンジュ
◯寄生獣 セイの格率
▲Gのレコンギスタ
△ログ・ホライズン




以上になります。

途中で見るのをやめてしまった作品もありましたが、
秋アニメは平均的に質が高く、自分が見ていた範囲では、
あまり低い評価をつけるような作品がなかったですし、充実したクールでした。
反面、ものすごい名作みたいな突き抜けた作品もありませんでしたけど。
大きな盛り上がりがあった『結城友奈は勇者である』
癒し系アニメとして品質が安定していた『ヤマノススメ』
このあたりを特に楽しみに見ていました。

なにげに2クール物も多く、SHIROBAKOは業界物として非常に面白いので
毎週楽しみに見ていますし、寄生獣などもさすがに原作が名作だけあって面白い。
これらのおかげで、1月からの冬アニメが仮に不作だったとしても安心です。
まあ、もちろん冬アニメも豊作であって欲しいですけどねw

ところで2クールといえば、
つくづく、グリザイアや魔弾は2クールでやって欲しかった。
詰め込みすぎ、はしょりすぎで充分に面白さが出せていないのは非常にもったいない。
こういうもどかしいアニメが目立ったのが、秋で一番残念だったことかもしれません。


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自己紹介
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自己紹介:エロゲーマー。
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