2015年08月30日
劇場版『デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』 感想
アニメ『デート・ア・ライブ』の劇場版を観に行ってきました。
意外と地方でも上映してくれていてありがたいですね。
デート・ア・ライブはTVアニメではそこそこの小ヒットぐらいの立ち位置だと思っていたので
映画化は驚きましたが、好きな作品ではあるので新しいアニメーションを鑑賞できて嬉しかったです。
TVアニメ2期がまだ続編に含みを残す内容で終わっていたため、
劇場版が完結編か何かの形になるのかな、みたいなことも
ちらっと思ったのですが、
今回の劇場版はオリジナルヒロインを据えた、外伝のような内容のエピソードでした。
ちょうどゲーム版デート・ア・ライブと立ち位置は同じような感じです。
まあ原作続いてますしね。アニメオリジナル展開で終わらせるようなことは、
さすがにしなかったか。
では、ここからは内容に触れますので、少しスペースを空けてから感想を書いていこうと思います。
意外と地方でも上映してくれていてありがたいですね。
デート・ア・ライブはTVアニメではそこそこの小ヒットぐらいの立ち位置だと思っていたので
映画化は驚きましたが、好きな作品ではあるので新しいアニメーションを鑑賞できて嬉しかったです。
TVアニメ2期がまだ続編に含みを残す内容で終わっていたため、
劇場版が完結編か何かの形になるのかな、みたいなことも
ちらっと思ったのですが、
今回の劇場版はオリジナルヒロインを据えた、外伝のような内容のエピソードでした。
ちょうどゲーム版デート・ア・ライブと立ち位置は同じような感じです。
まあ原作続いてますしね。アニメオリジナル展開で終わらせるようなことは、
さすがにしなかったか。
では、ここからは内容に触れますので、少しスペースを空けてから感想を書いていこうと思います。
万由里ジャッジメントの内容は、ある日、主人公の士道にだけ見える謎の球体が天宮市の上空に現れ、
それを解析した結果、球体を消滅させるためには精霊たちとデートをするのが有効と判明したため
一人一人とデートをすることに……というような展開。
前半が既存ヒロインそれぞれとデートをする展開、終盤がバトルとなっています。
デートパート中から万由里というキャラクターはちらちらと姿を見せ、
神出鬼没でミステリアスな雰囲気を持つ彼女がいったいどういうキャラクターであるのか、
先が気になる描き方になっていたと思います。
面白かったかどうかで言えば、なかなか面白かったと思います。
ことに中盤までのデート部分は、各ヒロインの魅力がよく出ていて萌えるには充分でした。
デートそのものの描写がヒロインの個性をしっかり活かしてて面白い上に、
デート自体にハッキリした目的があるおかげで先の展開が気になるしで、とにかく退屈しませんでしたね。
冒頭の美九のライブシーンや、全員の水着シーンなどファンサービスもしっかりしていますし。
あと、アニメ2期などでキャラの掘り下げが乏しかった八舞姉妹のデート描写がしっかりあったのも嬉しい点。
彼女たちの魅力をうかがい知ることができて非常に良かったと思います。
日常パートで難点があるとすれば、他のヒロインたちが全員しっかりした出番を与えられていたにもかかわらず
折紙はちょい役程度だったことですね。
ギャグ的な役割しかなくて不憫すぎたw
2期直後の状況のため彼女は療養中だから仕方ない、というのは分かりますが、
少々冷遇されすぎに感じてかわいそうでしたw
あとで買ったパンフレットを見ても、折紙はキャラ紹介で玲音とか真那と同じようなサブキャラ枠だったし……
しかしまあ、日常パートからして退屈する時間はありませんでしたし、
既存ヒロインに萌えるための映像作品として見ればほぼ文句なしでした。
折紙が好きな人は文句を言いたくなるかもしれませんが、
まあ、尺が尺ですし、既存ヒロインの描写は充分頑張っているとは思いますから、
仕方ないんじゃないかなーというところですね。
そんな感じで萌え的には頑張っていた本作ですが
ただ、全体を見てみると、自分のような素人にもハッキリ分かってしまうような
シナリオ上の重大な欠陥がありました。
後半、万由里の正体が明らかになり、バトル展開に入っていくわけですが……
万由里というキャラクターがどんな特徴や魅力を持っているのか、
そうしたことが日常パートでほとんど描写されなかったせいで
主人公が万由里を助けようと行動し始めるのが、見ていてすごく不自然に見えるのです。
ポッと出てきたヒロインに対して必死に命を張ろうとすればするほど見ている方としては白けてしまうわけで。
要するに感情移入できないんですね。
まあアレですよ、万由里に本格的にスポットが当たるのはバトルの直前からになるわけですが、
その展開になるまでに万由里の人間性を多少なりとも見せたり、
士道との関わりを作っておくべきだったと思います。
そうじゃなきゃ感情移入なんて無理です。
この点、立ち位置のよく似ているゲーム版のヒロイン、凜祢や鞠亜などとは明確な差があります。
尺の長さに自由が利くアドベンチャーゲームと比較するのは酷ではありますが、
ゲーム版のヒロインは実に丁寧に内面が描写されていましたから、
とても素直に物語に入り込むことができたものです。
そもそも、既存ヒロイン達が魅力的である分、新規ヒロインはそれらに負けないよう、
ちゃんと丁寧にキャラクターを描かねばならないものだと思います。
万由里の設定を考えると、精霊たちとのデート描写が重要であることはよく分かるし、設定はいいと思うんですが
感情移入しづらくなってしまっているようでは厳しいものがありますね。
たぶん尺が足りなさすぎたのではないでしょうか、上映時間80分だもんなぁ……
あと10~20分ぐらいは長い映画にするか、
不可能なら思い切って既存ヒロインに使った尺をもっと万由里に使うか、
そのようにして欲しかったなぁと思ったのでした。
なまじ日常パートや設定が結構面白くて、途中まではしっかり引きこまれて見ていただけに
物足りなさが残ってしまったのは残念です。
まあでも、ファン向けの映画としては悪くない内容で、最後まで退屈せず萌えることができたのは事実。
アクションシーンの作画とかもなかなか良かったように見えましたし。
テレビの2期は絵が乱れがちだっただけに、綺麗なアニメが見られたのは嬉しかったです。
そんなわけで、物足りなさはあったけれど楽しめる映画だった、というところです。
70点って感じかな。
あとパンフレットが結構でっかくて嬉しかったです。