2024年10月18日

2024年夏アニメ 感想

 今年の夏アニメが終わってそろそろ1ヶ月が経とうとしているので
記事を書くにはだいぶ遅いタイミングになってしまいましたが
とりあえず感想を書き残しておこうと思います。


・異世界ゆるり紀行
 タイトルに偽りのない、ゆるい異世界物でした。このクールでは一番楽しみに観ていた作品です。
 主人公の青年が異世界に転生(か転移なのか曖昧ですが)した直後に幼い双子を保護して親代わりになり、一緒に旅をするのですが、出会いや食の楽しみを中心に明るいストーリーが描かれていて、安心して鑑賞できて楽しいアニメでした。
 双子が可愛かったし、他のキャラクターたちも稀に登場するモブ悪人を除けばいい人ばかりで、良い癒し系アニメです。
 ピンチなどには絶対にならないようにするためか主人公やその保護者である双子などがめっぽう強く、無双系より無双してるなあと思いました。
 こういう雰囲気の作品はそれでいいのかもしれませんね。強すぎる主人公や双子が周りから驚かれるくだりが繰り返されますが、ありがちながらこれが見ていて結構楽しい気分になれるもので、そういう意味では本当になろうらしい作品と言えるかも。

 ちなみに、この作品のコミカライズ版の作画の人が昔から好きな漫画家さんなので買っているのですが(昔は萌え四コマ漫画を描かれていた方でした)、アニメ版はコミカライズの絵柄を再現しているという感じではなかったですね。
 でもアニメはアニメで充分可愛い絵柄だったのでこれはこれで。



・ダンジョンの中のひと
 女冒険者がダンジョンに雇われて働く話です。
 ダンジョン運営の裏側を色々描いていて面白いし、雇い主であるダンジョンマスターの女の子も可愛いくて、ほのめかす程度の百合っぽさも感じられて良かった。
 柔らかい絵柄のわりに世界観にはシビアな面があって強姦とかいう単語が普通に出てくるのがギャップを感じる。
 キャラクターに深みを感じるので見応えがあるというのがこの作品の強みかなと感じるのですが、その深みにまだまだ先があることが分かるので、もっと見てみたいという気持ちが強いです。そのため、2期以降があることを非常に期待したい。

 この作品は原作漫画も良いし、作者の方の作品はきらら時代から読んでるけど独特の深みと味のある雰囲気があっていつも面白いです。今後も追いかけていきたい漫画家さんです。



・俺は全てをパリイする
 主人公が自分に実力がないと勘違いしたまま大活躍していくストーリーですが、ギャグとしてとらえるとなかなか面白い作品です。
 周囲の実力者たちは主人公の驚異的な強さを理解しているため、主人公自身の自己評価の低さとのギャップからギャグが生まれるわけですが、笑えるとともに気持ちよさにも繋がっているのが上手いなあ、という感じで面白かったです。



ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで
 タイトルの長さからしていかにもなろう系ですが、
主人公が不快な敵キャラをしっかり倒してくれるし、強敵とのバトルは緊張感のある展開を描けていて、かなり見応えがあります。キャラクターデザインも女性キャラが色気と可愛らしさを両立した良いデザインになっていたと思いますし、アクションシーンでCGをうまく使っていたりと色々と見応えはありました。
原作が大ボリュームなこともあって仕方ないとはいえ、多少駆け足な面はありましたが。

 半端なところで終わったので続きもやって欲しいところ。原作も読んでいますが、このあとキリハラがどんどん愉快なキャラになっていくのをアニメでも観ていきたいので、ぜひやってほしいです。
 ストーリーもここから先は見どころがさらに多くなっていって面白いし。
 主人公が無双できる能力を持っているにもかかわらず物語全体に緊張感があって面白いんですよね、原作者さんの筆力は相当なものだと思います。
 それにしても、この作品はとにかく大ボスの女神を始めとして敵に不快なキャラクターが多いですが、よくもまあここまで次々と不快なキャラを書けるなあと感心してしまいます。そうしたキャラが主人公に退治されるのが、また気持ちがいいということになるんですね。まだこのアニメは原作の序盤の範囲なので当然女神は健在ですが、果たしてアニメでラストまで描かれる日は来るのか……




 夏アニメは、全話鑑賞したのは以上の4本になります。
 ちょっと少なめですが、こういうこともありますね。でも、とにかく毎週「ゆるり紀行」の最新話を観るのが楽しみで、このアニメがあったのでまったく不足感がありませんでした。しかし、ゆるい雰囲気のアニメが楽しめるということは精神的に疲れている可能性があるかも……

 それにしても、どうもここ数年は自分はなろう系に傾倒しているところがあるので、それ関係のアニメを鑑賞することが多くなっています。
 作者それぞれの作り出す世界に浸るのが好きなんですよね。それはなろう系でない作品でもそういう魅力はあるはずなんですが、なぜかなろう系にだけ独特の魅力を感じてしまうのです。なんでなんだろう。自分でもよく分かっていません。
 とにかく、このクールでは自分が鑑賞したアニメは「ダンジョンの中のひと」以外は全部なろう系ということになりますし。秋も割合としてはこのジャンルを観ることが多くなりそうですね。


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