漫画レビュー
2017年03月03日
4コマ漫画感想『はんどすたんど!』1巻
今回は、また萌え四コマ漫画を一作ご紹介。
スポーツ物の萌え四コマです。
この作品が掲載されているまんがタイムきららMAXには、
たまに良質な萌えスポ根物が載りますが、本作もその系譜ですね。
この『はんどすたんど!』で扱われている題材は器械体操です。
体操部のない学校に入学した女の子が体操部を作るところから始まるという
文章で説明するとオーソドックスきわまる出だしですが、
内容はなかなかに個性的で面白い。
スポーツ物ではありますが日常ものらしい雰囲気で進み、
唯一の経験者であるゆかの主導のもとで、顧問の先生の指導を受けながら
体操という競技に触れていきますが……
ストレッチから始まり平均台や鉄棒、跳び箱などの馴染み深い種目について
コツややり方などに分かりやすく触れてゆくので、とても理解しやすいです。
基本的に明るい雰囲気でシリアスさはないのですが、それでいて
四人いるメンバーが全員まじめに体操に好奇心をもって取り組み、
ハマってゆく姿を見せてくれるので、感情移入しやすいですね。
明るい雰囲気ながら、決しておちゃらけて部活をやってるわけではなく、
このへんのバランス感覚が抜群にいいと思います。
おそらく、本格的な知識に裏付けられた体操の描写がなされているおかげだと思うんですが
この絶妙さはなかなか見られないレベルだと思います。
ちなみに、他校のキャラが出てきたり大会の描写などもありますが
ギスギスしたところが皆無であり、それでいて惹きつけられる面白さがあるのが凄い。
これはちょっと勝手な解釈かもしれませんが、
体操という競技が自分との戦いであるということが、よく表現できている感じがして、
そのおかげなのかなと感じています。
そして、特筆すべき特徴としては会話が面白いことです。
とにかく毎回ギャグセンスがよく、日常でのネタも体操が絡んだネタもほどよく笑える。
自虐妄想癖のあるキャラや運動音痴キャラなどもいるのですが、
それらの属性をよくギャグとして活かしているのがいいですね。しかも嫌味もまったくないし。
ことに、ななみという小柄な女の子は勢いのある性格をしていて
いつもボケとしてうまくネタを振ってくれるので、見ていて面白いです。
スポーツ物という属性を考慮せずとも、ただ笑える四コマを求めている人にもオススメできるレベル。
そんな感じで、スポーツ物としても日常物としても四コマ漫画としても質が高いです。
本格的な知識や技術を盛り込んだ見ごたえのあるスポーツ物でもあり、
ギャグで笑わせつつ器械体操の醍醐味を楽しませてくれる
とにかくバランスのいい作品となっております。
体操の醍醐味や面白さがこれでもかと伝わってきますし、体操初心者の人が
入門書みたいに読んでも良いんじゃないかと思いました。
主要キャラ四人のうち三人が、それぞれタイプの違う初心者として設定されていますから。
逆上がりなどの身近な技もふんだんに盛り込まれているので本当に感情移入しやすいですよ。
これに限らず、きらら系のスポーツ物は質が高いものが多いんですが、
なかなか長期連載にならない事が多く、惜しいんですよね。
本作は長く続いて欲しいと思います。現状の掲載位置だと3巻ぐらいかなーと感じるので
もう少し人気が加速してほしいところ。
スポーツ物の萌え四コマです。
この作品が掲載されているまんがタイムきららMAXには、
たまに良質な萌えスポ根物が載りますが、本作もその系譜ですね。
この『はんどすたんど!』で扱われている題材は器械体操です。
体操部のない学校に入学した女の子が体操部を作るところから始まるという
文章で説明するとオーソドックスきわまる出だしですが、
内容はなかなかに個性的で面白い。
スポーツ物ではありますが日常ものらしい雰囲気で進み、
唯一の経験者であるゆかの主導のもとで、顧問の先生の指導を受けながら
体操という競技に触れていきますが……
ストレッチから始まり平均台や鉄棒、跳び箱などの馴染み深い種目について
コツややり方などに分かりやすく触れてゆくので、とても理解しやすいです。
基本的に明るい雰囲気でシリアスさはないのですが、それでいて
四人いるメンバーが全員まじめに体操に好奇心をもって取り組み、
ハマってゆく姿を見せてくれるので、感情移入しやすいですね。
明るい雰囲気ながら、決しておちゃらけて部活をやってるわけではなく、
このへんのバランス感覚が抜群にいいと思います。
おそらく、本格的な知識に裏付けられた体操の描写がなされているおかげだと思うんですが
この絶妙さはなかなか見られないレベルだと思います。
ちなみに、他校のキャラが出てきたり大会の描写などもありますが
ギスギスしたところが皆無であり、それでいて惹きつけられる面白さがあるのが凄い。
これはちょっと勝手な解釈かもしれませんが、
体操という競技が自分との戦いであるということが、よく表現できている感じがして、
そのおかげなのかなと感じています。
そして、特筆すべき特徴としては会話が面白いことです。
とにかく毎回ギャグセンスがよく、日常でのネタも体操が絡んだネタもほどよく笑える。
自虐妄想癖のあるキャラや運動音痴キャラなどもいるのですが、
それらの属性をよくギャグとして活かしているのがいいですね。しかも嫌味もまったくないし。
ことに、ななみという小柄な女の子は勢いのある性格をしていて
いつもボケとしてうまくネタを振ってくれるので、見ていて面白いです。
スポーツ物という属性を考慮せずとも、ただ笑える四コマを求めている人にもオススメできるレベル。
そんな感じで、スポーツ物としても日常物としても四コマ漫画としても質が高いです。
本格的な知識や技術を盛り込んだ見ごたえのあるスポーツ物でもあり、
ギャグで笑わせつつ器械体操の醍醐味を楽しませてくれる
とにかくバランスのいい作品となっております。
体操の醍醐味や面白さがこれでもかと伝わってきますし、体操初心者の人が
入門書みたいに読んでも良いんじゃないかと思いました。
主要キャラ四人のうち三人が、それぞれタイプの違う初心者として設定されていますから。
逆上がりなどの身近な技もふんだんに盛り込まれているので本当に感情移入しやすいですよ。
これに限らず、きらら系のスポーツ物は質が高いものが多いんですが、
なかなか長期連載にならない事が多く、惜しいんですよね。
本作は長く続いて欲しいと思います。現状の掲載位置だと3巻ぐらいかなーと感じるので
もう少し人気が加速してほしいところ。
2017年02月01日
4コマ漫画感想『トモダチヅクリ』1巻
今回は、まんがタイムきららキャラットに連載中の作品の中で
最近特に気に入っている一作をご紹介。
この『トモダチヅクリ』という作品は、学園ものの日常系萌え4コマ漫画です。
友達がおらず、いつも一人で過ごしていた少女二人が
屋上で偶然知り合って互いの境遇が似たものであることを知り、
それなら友達になってしまおう――みたいな感じで始まります。
顔が怖いため周りから怖がられている照れ屋の少女、麻乃と
読書好きで気の弱い性格をした静、この二人がメインとなって話は展開されますが……
友達というのはどういったことをするのか、ということを二人で模索しながら
だんだん心の距離を詰めていく様を描いている漫画になっております。
友達になったらこんなことをしてみたい、みたいな憧れを形にするような感じで
友達らしいイベントを手探りで実行していく様子は、なんとも微笑ましいです。
萌えポイントとしては、互いを友達として特別に思うあまり百合っぽい雰囲気を出してしまっていたり
照れくさくなるような台詞を吐いて赤面してしまうなど、そういう二人の姿が可愛いんですね。
出会い方や友達になったきっかけのせいで、互いに友達であるということを強く意識しているために
そういう初々しさが生まれてしまっているのだと思うのですが、
これがまた味わい深くて良いんですよ。
基本的に日常ものの四コマということでコメディ基調になってはいるんですが、
雰囲気はわりと落ち着いている傾向があり、心を暖かくさせるような話も多いですので
読んでいると笑いと癒しをバランスよく味わえ、読み応えはかなり良好です。
絵柄にも雰囲気にも派手さがないため、誌面でも目立たない印象がある作品なんですが、
読んでみると非常に味わい深く、良質の萌えが楽しめる良作だと思います。
読み返すたびにキャラクターが好きになってゆく感じがする。
これは広くオススメしたい一冊ですね、できれば二巻の壁を突破してくれることを祈りたいものです。
最近特に気に入っている一作をご紹介。
この『トモダチヅクリ』という作品は、学園ものの日常系萌え4コマ漫画です。
友達がおらず、いつも一人で過ごしていた少女二人が
屋上で偶然知り合って互いの境遇が似たものであることを知り、
それなら友達になってしまおう――みたいな感じで始まります。
顔が怖いため周りから怖がられている照れ屋の少女、麻乃と
読書好きで気の弱い性格をした静、この二人がメインとなって話は展開されますが……
友達というのはどういったことをするのか、ということを二人で模索しながら
だんだん心の距離を詰めていく様を描いている漫画になっております。
友達になったらこんなことをしてみたい、みたいな憧れを形にするような感じで
友達らしいイベントを手探りで実行していく様子は、なんとも微笑ましいです。
萌えポイントとしては、互いを友達として特別に思うあまり百合っぽい雰囲気を出してしまっていたり
照れくさくなるような台詞を吐いて赤面してしまうなど、そういう二人の姿が可愛いんですね。
出会い方や友達になったきっかけのせいで、互いに友達であるということを強く意識しているために
そういう初々しさが生まれてしまっているのだと思うのですが、
これがまた味わい深くて良いんですよ。
基本的に日常ものの四コマということでコメディ基調になってはいるんですが、
雰囲気はわりと落ち着いている傾向があり、心を暖かくさせるような話も多いですので
読んでいると笑いと癒しをバランスよく味わえ、読み応えはかなり良好です。
絵柄にも雰囲気にも派手さがないため、誌面でも目立たない印象がある作品なんですが、
読んでみると非常に味わい深く、良質の萌えが楽しめる良作だと思います。
読み返すたびにキャラクターが好きになってゆく感じがする。
これは広くオススメしたい一冊ですね、できれば二巻の壁を突破してくれることを祈りたいものです。
2014年05月09日
4コマ漫画感想『おじょじょじょ』1巻
本日は、久々に4コマ漫画の感想を書こうと思います。
お嬢様を主人公にしたラブコメ萌え四コマ。
どうしても周りに居丈高に振る舞ってしまう性格のお嬢様・春が
舞台となる高校に転入してくるところから始まり、
変わり者の男子生徒・川柳と仲良くなっていく様子を描いてます。
この作品のいいところは、キャラクターのほほえましく魅力的な姿ですね。
春は素直になろうとしてもつい偉そうな態度を取ってしまうのですが、
そういう言動の後に必ず後悔しているのが可愛い。空回りっぷりが萌えます。
一方、川柳は寡黙で感情が顔にも出ず、何を考えているか分かりにくい感じのキャラに
描かれていて、クラスでも一匹狼という設定。
ただ、たまに出る本音のセリフからは、決して感情に乏しいわけではないことが伺えて、
口数が多いかわりに素直でない春とは対照的。
このキャラが、春の素直になれない性格と非常に噛み合わせが良いのです。
春がそういう子だからこそ、そうした態度を気にした様子もなく受け止める川柳が
大事な友達になっていくのですが、その様子がすごくいいのです。
この二人のやりとりは見てて面白い上に微笑ましいので
読んでいて暖かい気持ちになれます。
互いが互いの魅力をすごくいい感じに引き出している感じがします。
そして何より、ラブコメとしての質が非常に高いのです。
春と川柳の二人の間には、わりと序盤からしっかりと恋愛の気配がありますし、
春が川柳を意識して照れる姿は萌えに満ちてます。
そして、ただ日常を描いていくだけでなく、しっかり物語としても山場を作っています。
特に1巻の後半は心あたたまるシーンの連続で、これ以上ないくらいに癒されました。
もう、春のいじらしい心理描写と川柳の絶妙な反応が、本当に素晴らしいです。
春はかわいいし、川柳はかっこいい。
この作品は基本的に春の視点で描かれていまして、彼女の葛藤が面白さのメインになっているのですが、
前述の通り、川柳もここぞという時に感情を吐露していて、
春との友達づきあいの中で心を動かされているのだということを感じさせてくれる。
外伝として挿入されている川柳視点のショートストーリーは、その効果を増幅しています。
そういった二人の心理描写と、感情の交流ぶりが、もう見ていてすごく魅力的に表現されています。
サブキャラ達も好感が持てるし、日常もラブコメもいい気持ちで追いかけていける。
とても面白い作品です。
個人的には、ラブコメ系の萌え四コマとしては最高峰のレベルにある作品だと思っています。
2巻以降も楽しみに待ちたいです。
ちなみに、背の高い少女と背の低い少年のラブコメ、という図式なのですが、
作者さんはこれが好きな属性であるのか、他誌で連載している『小森さんは断れない!』という作品も
キャラの個性に違いはあるものの、似た魅力を内包していますから、
本作が気に入ったなら、そちらにも手を出してみて損はありません。
さて余談ですが、この作品、
このクオリティなら将来間違いなく将来アニメ化されるだろうと思うのですが、
不安なのは竹書房の四コマは5分アニメにされてしまうことが多いということ。
いや、『ゆるめいつ』とか5分の尺がピッタリな作品もあったのは事実ですが、
『おじょじょじょ』のような盛り上がりのある作品は、できるだけじっくりと名シーンを味わいたい。
だからアニメ化するなら絶対30分でやってほしいと思います。
お嬢様を主人公にしたラブコメ萌え四コマ。
どうしても周りに居丈高に振る舞ってしまう性格のお嬢様・春が
舞台となる高校に転入してくるところから始まり、
変わり者の男子生徒・川柳と仲良くなっていく様子を描いてます。
この作品のいいところは、キャラクターのほほえましく魅力的な姿ですね。
春は素直になろうとしてもつい偉そうな態度を取ってしまうのですが、
そういう言動の後に必ず後悔しているのが可愛い。空回りっぷりが萌えます。
一方、川柳は寡黙で感情が顔にも出ず、何を考えているか分かりにくい感じのキャラに
描かれていて、クラスでも一匹狼という設定。
ただ、たまに出る本音のセリフからは、決して感情に乏しいわけではないことが伺えて、
口数が多いかわりに素直でない春とは対照的。
このキャラが、春の素直になれない性格と非常に噛み合わせが良いのです。
春がそういう子だからこそ、そうした態度を気にした様子もなく受け止める川柳が
大事な友達になっていくのですが、その様子がすごくいいのです。
この二人のやりとりは見てて面白い上に微笑ましいので
読んでいて暖かい気持ちになれます。
互いが互いの魅力をすごくいい感じに引き出している感じがします。
そして何より、ラブコメとしての質が非常に高いのです。
春と川柳の二人の間には、わりと序盤からしっかりと恋愛の気配がありますし、
春が川柳を意識して照れる姿は萌えに満ちてます。
そして、ただ日常を描いていくだけでなく、しっかり物語としても山場を作っています。
特に1巻の後半は心あたたまるシーンの連続で、これ以上ないくらいに癒されました。
もう、春のいじらしい心理描写と川柳の絶妙な反応が、本当に素晴らしいです。
春はかわいいし、川柳はかっこいい。
この作品は基本的に春の視点で描かれていまして、彼女の葛藤が面白さのメインになっているのですが、
前述の通り、川柳もここぞという時に感情を吐露していて、
春との友達づきあいの中で心を動かされているのだということを感じさせてくれる。
外伝として挿入されている川柳視点のショートストーリーは、その効果を増幅しています。
そういった二人の心理描写と、感情の交流ぶりが、もう見ていてすごく魅力的に表現されています。
サブキャラ達も好感が持てるし、日常もラブコメもいい気持ちで追いかけていける。
とても面白い作品です。
個人的には、ラブコメ系の萌え四コマとしては最高峰のレベルにある作品だと思っています。
2巻以降も楽しみに待ちたいです。
ちなみに、背の高い少女と背の低い少年のラブコメ、という図式なのですが、
作者さんはこれが好きな属性であるのか、他誌で連載している『小森さんは断れない!』という作品も
キャラの個性に違いはあるものの、似た魅力を内包していますから、
本作が気に入ったなら、そちらにも手を出してみて損はありません。
さて余談ですが、この作品、
このクオリティなら将来間違いなく将来アニメ化されるだろうと思うのですが、
不安なのは竹書房の四コマは5分アニメにされてしまうことが多いということ。
いや、『ゆるめいつ』とか5分の尺がピッタリな作品もあったのは事実ですが、
『おじょじょじょ』のような盛り上がりのある作品は、できるだけじっくりと名シーンを味わいたい。
だからアニメ化するなら絶対30分でやってほしいと思います。
2013年06月22日
4コマ漫画感想『のぶながちゃん公記』1巻
今日は、先日表紙買いした漫画が大当たりだったので、
感想を書いておこうと思います。こちらの作品。
女体化もタイムスリップも使わずに描かれている萌え戦国モノです。
織田家でお手伝いさんとして働いていた普通の女の子が
結婚が嫌で失踪した信長の替え玉に立てられることになってしまい、
周囲に女だとバレないようにしながら信長として過ごすハメになる、 という設定の、萌え四コマ漫画。
基本的には信長(女)と帰蝶のほのぼの夫婦生活がメインに描かれていて、
男装コメディとしての面白さが存分に楽しめるような漫画になっています。
信長ちゃんはごく普通の女の子なのに、信長の替え玉として評定や行事に参加させられたり
鍛錬や勉学を課されたりと、結構たいへんな思いをしていくわけですが、
明るく優しくて本当にいい子だし、困り果てながらもなんとか信長の代役を努めようとする姿は可愛らしい。
それに、結構ぽやんとした性格でお気楽なところがあるので、悲壮感とかは全然ないですし
気楽に楽しめる雰囲気になってます。
普通の女の子なだけに、たまに綺麗な着物を着てはしゃいだりと、
物腰や趣味からは女の子らしさを感じられて、それがとても萌えますね。
そんな信長ちゃんと主に絡むのが、妻として織田家に嫁いできた帰蝶ですが、
彼女も気が強いながらも歳相応の可愛らしさも十分にみせてくれて、
信長ちゃんと和気あいあいとお喋りしたり、一緒にお菓子を食べたりする姿は見ていてほのぼのするし、
なかなかに萌えます。
もちろん誤解や勘違いからのボケ&ツッコミなど、コメディらしい楽しさも充分で、
後に登場する竹千代なども交えて、見ていて飽きさせない漫画になってました。
信長が女なだけに竹千代との関係もほほえましいものになっていて、実にいいですよ。
それに、本物の信長の父である信秀や、教育係の平手政秀などの
ごく一部の人物は信長ちゃんの正体を知っているというのがミソですね。
キャラ配置が絶妙で役割がハッキリしてる感じがする。
信秀がセクハラをしてくるスケベ親父なのは特にナイスだと思いましたw
そしてこの漫画、戦国モノとしての時代背景もしっかり踏まえているところもいい。
たまに戦国らしいシリアスな出来事が起こり、 やるせなさを感じさせられる流れのエピソードもある。
それが信長ちゃんの優しい性格をより引き出してくれていて、いいアクセントになっていました。
作者さんいわく時代考証には自信がないとのことですが、
まあ細かい部分は確かにツッコミどころはありますが、
それは基本ギャグ寄りの漫画なので全く問題ではないです。
しかし人間関係や時代背景などはしっかりと史実らしさを 感じさせてくれるだけのものを描けていて、
だからこそ戦国日常モノとしての面白さが出ている、と自分は感じましたから、
この漫画は戦国モノとして、むしろかなりよくできた部類だと言っていいぐらいです。
キャラに深みが出てるんですよ。
そんなわけで、自分はこの漫画、とても気に入りました。
買ったその日に5回ぐらいは通して読んだ。
戦国が好きで、日常萌え四コマも好き、という人には合う作品でしょう。
男装女子モノのコメディが好きな方にもオススメできる。
果たして、信長ちゃんと竹千代はラブコメ的な展開を見せてくれたりするのか?
帰蝶にはいつ女だとバレるのか?(普通に考えてバレるのは最終回あたりでしょうけど)
など、先が気になる要素が色々ありますから、2巻以降もとても楽しみです。
時系列的に、だんだん戦国としての流れも進んでいて、
これから少しずつシリアス度が増していく予感も漂わせているので、物語としても先が楽しみ。
ちょっとハラハラさせられそう。
しかし、設定が設定だけに、あまり歳を取らせることはできないでしょうから、
最終的にどこまで描くのかが気になるところです。
せいぜい行けて桶狭間ぐらいまででしょうか……まだ竹千代も幼いから、それも難しいかな?
できれば個人的には美濃制圧+天下布武ぐらいまでは見たいものです、 帰蝶が大きく扱われてるだけに。
織田家でお手伝いさんとして働いていた普通の女の子が
結婚が嫌で失踪した信長の替え玉に立てられることになってしまい、
周囲に女だとバレないようにしながら信長として過ごすハメになる、 という設定の、萌え四コマ漫画。
基本的には信長(女)と帰蝶のほのぼの夫婦生活がメインに描かれていて、
男装コメディとしての面白さが存分に楽しめるような漫画になっています。
信長ちゃんはごく普通の女の子なのに、信長の替え玉として評定や行事に参加させられたり
鍛錬や勉学を課されたりと、結構たいへんな思いをしていくわけですが、
明るく優しくて本当にいい子だし、困り果てながらもなんとか信長の代役を努めようとする姿は可愛らしい。
それに、結構ぽやんとした性格でお気楽なところがあるので、悲壮感とかは全然ないですし
気楽に楽しめる雰囲気になってます。
普通の女の子なだけに、たまに綺麗な着物を着てはしゃいだりと、
物腰や趣味からは女の子らしさを感じられて、それがとても萌えますね。
そんな信長ちゃんと主に絡むのが、妻として織田家に嫁いできた帰蝶ですが、
彼女も気が強いながらも歳相応の可愛らしさも十分にみせてくれて、
信長ちゃんと和気あいあいとお喋りしたり、一緒にお菓子を食べたりする姿は見ていてほのぼのするし、
なかなかに萌えます。
もちろん誤解や勘違いからのボケ&ツッコミなど、コメディらしい楽しさも充分で、
後に登場する竹千代なども交えて、見ていて飽きさせない漫画になってました。
信長が女なだけに竹千代との関係もほほえましいものになっていて、実にいいですよ。
それに、本物の信長の父である信秀や、教育係の平手政秀などの
ごく一部の人物は信長ちゃんの正体を知っているというのがミソですね。
キャラ配置が絶妙で役割がハッキリしてる感じがする。
信秀がセクハラをしてくるスケベ親父なのは特にナイスだと思いましたw
そしてこの漫画、戦国モノとしての時代背景もしっかり踏まえているところもいい。
たまに戦国らしいシリアスな出来事が起こり、 やるせなさを感じさせられる流れのエピソードもある。
それが信長ちゃんの優しい性格をより引き出してくれていて、いいアクセントになっていました。
作者さんいわく時代考証には自信がないとのことですが、
まあ細かい部分は確かにツッコミどころはありますが、
それは基本ギャグ寄りの漫画なので全く問題ではないです。
しかし人間関係や時代背景などはしっかりと史実らしさを 感じさせてくれるだけのものを描けていて、
だからこそ戦国日常モノとしての面白さが出ている、と自分は感じましたから、
この漫画は戦国モノとして、むしろかなりよくできた部類だと言っていいぐらいです。
キャラに深みが出てるんですよ。
そんなわけで、自分はこの漫画、とても気に入りました。
買ったその日に5回ぐらいは通して読んだ。
戦国が好きで、日常萌え四コマも好き、という人には合う作品でしょう。
男装女子モノのコメディが好きな方にもオススメできる。
果たして、信長ちゃんと竹千代はラブコメ的な展開を見せてくれたりするのか?
帰蝶にはいつ女だとバレるのか?(普通に考えてバレるのは最終回あたりでしょうけど)
など、先が気になる要素が色々ありますから、2巻以降もとても楽しみです。
時系列的に、だんだん戦国としての流れも進んでいて、
これから少しずつシリアス度が増していく予感も漂わせているので、物語としても先が楽しみ。
ちょっとハラハラさせられそう。
しかし、設定が設定だけに、あまり歳を取らせることはできないでしょうから、
最終的にどこまで描くのかが気になるところです。
せいぜい行けて桶狭間ぐらいまででしょうか……まだ竹千代も幼いから、それも難しいかな?
できれば個人的には美濃制圧+天下布武ぐらいまでは見たいものです、 帰蝶が大きく扱われてるだけに。
2013年05月04日
4コマ漫画感想『LSD~ろんぐすろーでぃすたんす~ 2巻』
今日は、4月末に購入した萌え四コマのコミックスでも紹介しようかと。
購入したのはこちら。
4月末に発売されたばかりです。
2巻はまず表紙がいい。陸上っ娘の魅力が絵的にすごくよく出てますね。
1巻の表紙はアップすぎる構図でいまひとつでしたし、
いつだったか掲載誌のきららMAXの表紙を飾った時などは、なぜか制服姿の絵で
作品の魅力がまったく出ていないのが非常に歯がゆかったものです。
それに比べると今回の表紙は非の打ち所がないと思います。とても萌えですね。
さて中身ですが、この作品、萌え四コマではありますが 1巻から通じてコンセプトがしっかりしていて、
完全な初心者の主人公・朝岡椿が陸上部に入って、
少しずつ陸上(長距離)の醍醐味を知っていく過程を、 萌えを織り交ぜながら描いていく作品という感じで、
スポーツものとしてはオーソドックスな流れです。
しかしとにかく描写がしっかりしてるというか、 いろいろなトレーニングを体験していったり、
シューズを買ったり などといったことをはじめ、
陸上部らしい描写は内容がバリエーション豊富で飽きさせません。
それに女子高生ものとしての日常キャラクター描写もしっかりした質で描かれ、
陸上一辺倒にもなっておらず、しっかり学園萌え漫画の体裁も守ってます。
そうして記録会などの節目的なイベントを通じて、椿が陸上への思いを深めていく流れは
初心者が成長していく段階をとても分かりやすく踏んでいるので感情移入しやすく、
四コマ漫画としてもスポーツものとしても読み応えは良いです。
雰囲気的にも、基本的に和やかでありつつ、要所ではみんな真剣なのが実にいいですね。
スポーツやってる女の子っぽい魅力があって。
キャラクターも多数登場しますが、みんな個性的で可愛いです。
それと、スポーツや趣味を題材にした作品っていうのは、
それを実際に自分でやってみたくなると思わせてくれるなら間違いなくいい作品だと思いますが、
この作品はその点でも優れています。
タイトルになっているLSDをはじめ、作中で登場するトレーニングは、
どういう内容なのかとか、やり方などが結構分かりやすく描かれているし、
コミックス2巻にはランニング講座なんかも幕間にあったりして、
陸上に興味を持った読者が真似したくなるように作られてますね。
何より、前述したような展開で、椿が陸上にどんどん真剣になっていく流れを見ていると
長距離ってやり甲斐がありそうだな、と感じられてきます。
タイムが縮まった時の喜びようなども印象的に表現されていて、
陸上の楽しさと醍醐味をキャラクターを通じて読者にしっかり伝えてくれます。
そんな感じで、スポーツを題材にした萌え四コマとしては良作の部類でしょう。
1話ごとにオチはついてますが、全体にしっかりと流れがあるので まとめて読んだほうが面白かったです。
2巻は1巻よりも主人公の心身両面での成長が実感でき、成果として現れていくので、
最初から読んでいるとかなり充実感を覚えられる内容になっていて、 気持ちよく読めました。
この作品は人気出てほしい。 4巻ぐらいまでは続いて、できればアニメ化して欲しいなあ、と思います。
最後に2巻について、内容以外で難点があったので述べておくと、
ただでさえキャラクターの下の名前があまり呼ばれない作品なのですし、
コミックスの最初にキャラ紹介はつけておいて欲しかった。1巻にも無いんだよなあ…
4月末に発売されたばかりです。
1巻の表紙はアップすぎる構図でいまひとつでしたし、
いつだったか掲載誌のきららMAXの表紙を飾った時などは、なぜか制服姿の絵で
作品の魅力がまったく出ていないのが非常に歯がゆかったものです。
それに比べると今回の表紙は非の打ち所がないと思います。とても萌えですね。
さて中身ですが、この作品、萌え四コマではありますが 1巻から通じてコンセプトがしっかりしていて、
完全な初心者の主人公・朝岡椿が陸上部に入って、
少しずつ陸上(長距離)の醍醐味を知っていく過程を、 萌えを織り交ぜながら描いていく作品という感じで、
スポーツものとしてはオーソドックスな流れです。
しかしとにかく描写がしっかりしてるというか、 いろいろなトレーニングを体験していったり、
シューズを買ったり などといったことをはじめ、
陸上部らしい描写は内容がバリエーション豊富で飽きさせません。
それに女子高生ものとしての日常キャラクター描写もしっかりした質で描かれ、
陸上一辺倒にもなっておらず、しっかり学園萌え漫画の体裁も守ってます。
そうして記録会などの節目的なイベントを通じて、椿が陸上への思いを深めていく流れは
初心者が成長していく段階をとても分かりやすく踏んでいるので感情移入しやすく、
四コマ漫画としてもスポーツものとしても読み応えは良いです。
雰囲気的にも、基本的に和やかでありつつ、要所ではみんな真剣なのが実にいいですね。
スポーツやってる女の子っぽい魅力があって。
キャラクターも多数登場しますが、みんな個性的で可愛いです。
それと、スポーツや趣味を題材にした作品っていうのは、
それを実際に自分でやってみたくなると思わせてくれるなら間違いなくいい作品だと思いますが、
この作品はその点でも優れています。
タイトルになっているLSDをはじめ、作中で登場するトレーニングは、
どういう内容なのかとか、やり方などが結構分かりやすく描かれているし、
コミックス2巻にはランニング講座なんかも幕間にあったりして、
陸上に興味を持った読者が真似したくなるように作られてますね。
何より、前述したような展開で、椿が陸上にどんどん真剣になっていく流れを見ていると
長距離ってやり甲斐がありそうだな、と感じられてきます。
タイムが縮まった時の喜びようなども印象的に表現されていて、
陸上の楽しさと醍醐味をキャラクターを通じて読者にしっかり伝えてくれます。
そんな感じで、スポーツを題材にした萌え四コマとしては良作の部類でしょう。
1話ごとにオチはついてますが、全体にしっかりと流れがあるので まとめて読んだほうが面白かったです。
2巻は1巻よりも主人公の心身両面での成長が実感でき、成果として現れていくので、
最初から読んでいるとかなり充実感を覚えられる内容になっていて、 気持ちよく読めました。
この作品は人気出てほしい。 4巻ぐらいまでは続いて、できればアニメ化して欲しいなあ、と思います。
最後に2巻について、内容以外で難点があったので述べておくと、
ただでさえキャラクターの下の名前があまり呼ばれない作品なのですし、
コミックスの最初にキャラ紹介はつけておいて欲しかった。1巻にも無いんだよなあ…